在宅介護中の皆さま、熱中症の次はヒートショック対策が必要な季節ですね

ヒートショック

12月はまだ岩手の実家に帰省していませんが、地面にうっすら雪が積もった様子が見守りカメラで分かりました。すでにヒートショックへの警戒はしておりますが、いよいよ本格的な対策をやる時期がやってきました。

特に北国の人や実家の築年数が古い人は必須で、この前まで熱中症の心配をしていたところですが、今度はこれです。

わが家のヒートショックリスク

ヒートショックは室温差が10℃以上あると起こりやすいと言われ、それによって血圧や脈拍が上下に大きく変動して、失神や心筋梗塞などを引き起こすリスクがあります。

わが家でヒートショックが起こる場面は、お風呂ではありません。お風呂はデイサービスで入ってくるので、最も室温差の大きい状況は回避できています。ではどんな場面でヒートショックの心配があるかというと、

  • 布団の中から出るとき(朝の起床時、夜中にポータブルトイレを使うとき)
  • 暖房のある居間や台所から暖房のない玄関やトイレへの移動

です。

布団の中から出るに関しては、寝室のエアコンをスマートリモコンで室温が17℃以下になったら暖房をONするよう設定しているので、母の寝室はいつもポカポカで心配ありません。

問題は玄関やトイレへの移動です。母は季節感がないですし、扉の向こうが寒い認識もありません。なので何の覚悟もなくトイレや玄関に行って、寒い寒いと言います。さっき寒いといったばかりなのに、また玄関の鍵を確認するなど、ひとりでわざわざヒートショックになりにいくような行動をするのです。

ちなみに昨年、玄関や廊下に灯油ファンヒーターを置きました。氷点下の朝だけはつけるようにして、少しでも室温の差を小さくしようとしています。でも最終的にはやはり、いつもの方法で対策します。

冬は母の近くにいる時間を増やす

1番の対策は、遠距離介護の期間を冬季は長くするということです。

12月~2月まで、わたしは盛岡に居る時間を長くします。わたしがいると灯油ファンヒーターを何度もつけるので、部屋はいつも温かいです。結局これが1番の対策になりますが、かといって1か月ずっと盛岡に帰るわけにはいかないので、可能な範囲でやるしかないです。

不思議とわたしが滞在中は雪が降らず、帰京後に雪が降るんですよね。なんででしょ?

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか