認知症の母は、自宅では入浴しません。しかしどうしてもシャワーチェアが必要になったので、ケアマネさんに相談しつつ、最終的には福祉用具専門相談員さんに自宅に来て頂いて、購入しました。そのいきさつとは?
自費購入のシャワーチェアを手すりに
元々わが家には、自費で誰かが購入したシャワーチェアがありました。
おそらく母がホームセンターで購入して、祖母のために使っていたものと思われます。それを別居していた父の家に運んで、急性期病院から在宅医療へ切り替えた際に利用していましたが、亡くなった際に実家に戻しました。
その後、天井裏でほこりをかぶっていたのですが、わたしはそのシャワーチェアを手すりとして使うようになったのです。
ただ母がシャワーチェアを片付けてしまうので、わたしが結束バンドで壁に括りつけて固定しました。しかしそういう時にかぎって、母が便失禁のひどいやつをします。ひどいときはおしりふきでは太刀打ちできず、お風呂場でシャワーを使うしかありません。
その際、結束バンドを切って持っていかないとダメで、使ったあとはシャワーチェアを陰干しして、また結束バンドの固定を繰り返していました。
ヘルパーさんからの依頼
ヘルパーさんもたまにですが、便失禁にあたる日があります。お風呂場を開放してくれたらシャワーで洗えばいいので助かるという声を頂きまして、であれば介護保険でシャワーチェアを購入しようと考え、ケアマネさんに相談する流れになったのです。
こういう経緯なので、シャワーチェアの使い道はただ一つ。母の陰部洗浄のためです。使い道を伝え、あとは福祉用具のプロである選んでもらいました。
陰部洗浄用のシャワーチェアは座面に穴が開いていて、そこにシャワーヘッドが入る仕組みでした。同じ悩みを抱えている介護者がいるから、こういう商品があるわけですよね。自分の手も入れられます。


さらに折り畳みなので、実家の狭い浴室に置いておくことも可能です。実家の風呂はわたししか入らないので、帰京したらシャワーチェアをセットして、帰省したら片づけられます。

出番が少ないほうがありがたいのですが、通常の風呂の椅子に座ると低すぎて母が立ち上がれなくなるので、これで何とかなりそうです。
福祉用具に関しては、わたしの書いた本をぜひ活用してください。書いた内容が頭にあるから、今回の流れになりました。
今日もしれっと、しれっと。

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