認知症の方の徘徊、行方不明対策として、最初に思い浮かべるのが携帯電話ではないでしょうか?携帯電話のGPSで捜索ができる!とまず思います。しかし、自著にも書いたのですが、
- そもそも携帯電話を持つ習慣のない、高齢者もいる
- うちのように独居だと、充電を忘れることもある(スマホならバッテリーが持たないので致命的)
- なぜ持たないといけないのか?と嫌がることもある(母は携帯が重いという・・)
母は足が不自由なので、徘徊できません。ただ遠距離介護のため、万が一のために、携帯を持つという習慣をつける努力はしていますが、上記のような問題が起こります。
GPSを靴に埋め込むタイプをご紹介して本では終わったのですが、バッテリーの持ちが悪くお値段も意外と高い(5万以上する)のが難点でした。スマホでもGPSをONにしておくと、バッテリーの減りが早いですよね?
これらをすべて解決してくれそうな商品のテストがスタートしました、今年中には使えそうなALSOKの「みまもりタグ」。会社のプレスリリースを見たのですが、これはいける予感です!
香川県さぬき市で実証実験が始まる!
「みまもりタグ」が使えそうと思った理由は、5点あります。
- GPSではなく、BLE(Bluetooth Low Energy)である
- 価格が1台2,000円程度、月の利用料は200円~300円
- 電池は、1年以上交換せずに済む
- 端末サイズは縦3センチ、横5.6センチ、厚さ1.1センチと超小型
- 電波は50m~100mの範囲で電波を常時発信
このBLEは消費電力がとても小さく、小型化できるメリットがあります。ただ雨に弱いというデメリットもあります。5番目も、デメリットかもしれません。それでも素晴らしい!お値段も良心的です。
例えば、履きなれないGPS専用靴を購入してきても、母は履きません。やはり慣れたものがいいのですが、この「みまもりタグ」は、杖につけたり、靴ひもに挟む、着慣れた衣服につけることもできます。介護シューズ大手の徳武産業さんが、タグを入れられる専用靴を開発し、一緒に実験しています。さらに、
「みまもりタグ」を携帯した高齢者と、専用アプリ「みまもりタグアプリ」をインストールした地域ボランティアが持つスマートフォン等がすれ違った際に、スマートフォン等の位置情報を取得します。保護者は、自分が契約したBLEタグの位置情報の履歴を確認することができるため、高齢者を捜索する際の一助にしたり、対象者の近くに居る方に情報提供を呼びかけたりすることができます。
引用元:http://www.alsok.co.jp/company/news/news_details.htm?cat=2&id2=782
どうですか?
認知症の方を捜索するとき、スマホに服装の情報などを書き込むと、承諾してくれた協力者にその情報が伝わるんだそうです。
もちろん実証実験が成功しないと、何の意味もありません。しかし、ALSOKは年内にサービスを開始する予定とのこと。専用アプリである「みまもりタグアプリ」をインストールしてくれる人をいかに増やすか、電波距離から考えても課題になりそうです。
半年後ぐらいには、もっと話題になっているような気がしてなりません。レスリング吉田沙保里選手が退社しても、応援しますよ!ALSOK所属のリオオリンピックのメダリストに、宣伝してもらうといいですよね。
今日もしれっと、しれっと。
いやー近くでこんなことが行われるなんて!うちは、ALSOK社のいまどこサーチを携帯で使ってましたが、
うちは、携帯をすでに使えないのでバックにいれてデイサービスへ・・・これではバックがどこにあるかしかわからず意味が無くなりこの間解約しました。
でもこれは可能性がありますね。時計も身につけない方が多いと思いますがネックレスやブレスレット(うちは数珠タイプのを唯一身につけています)とかにできればいいなー
前向きになれる情報をいつもありがとうございます。
和田さま
あら、お近くでしたか!
今まで身に着けてきた「慣れ親しんだもの」につけられるというところが、最大のポイントだと思います。もし参加することがあって、利用することがあったらぜひ使用感を教えてください!