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2年に1回の母の健康診断は毎回ハプニングが起きる

認知症 健康診断

母への「お誕生日おめでとう」コメント、どうもありがとうございました!

さらに台湾翻訳版を買った方から、たくさんの恩恵を受けたと感謝のメッセージを頂きました。ネットですぐ翻訳できるから、違和感はあっても読むことはできます。

そして7月は、ブログ過去最高のアクセス数を記録しました。12月に4割減まで叩き落され瀕死の状態で年始を迎えたのですが、まさかのV字回復ができました。いつも読んでくださる皆さまのおかげでございます。重ねてありがとうございました!

先週1週間の話を、しれっとご報告したいと思います。

3つの病院をはしご

1週間で3つの病院をはしごすることはあまりないのですが、先週は歯科、ものわすれ外来、総合病院へ母を連れていきました。

これはわたしだけの遠距離介護あるあるだと思うのですが、東京に居るとき「なんとなく」感じる体の異変が、盛岡着いてから開花することがよくあります。風邪、腹痛などが一番多いため、盛岡の病院にいつでも行けるよう「保険証」は常備しております。

今回は、盛岡に着いたあたりから歯茎が腫れ、あっという間にほっぺたまで腫れて、母ですら気づくレベルにまでなりました。ある方法で10の痛みを4にまで緩和したのですが、歯医者だけは東京でお世話になっているところで受診したかったので、4の痛みを抱えたまま、1週間を過ごしました・・・本当に長かった。

こういう時に限って、4作目の本の1回目の締切があって、いつも以上にキーボードを酷使しました。すると、ここ数年で急に表れた「テニス肘」が再発。なんだか右ひじのあたりが痛みます。そんな状態でも1か月前から病院も、レンタカーも予約してますから、予定どおり病院へ行きました。

いざ健康診断!

2年に1回、盛岡市の無料がん検診を受けてもらってます。乳がんが2年に1回なので、それに合わせて病院へ連れていくのですが、毎年何か起こるので、2年前、4年前の記事がしっかりありました。

今年も漏れなく、子宮頸がんの検査の問診票の欄で閉経の話になり、さすがに3回目にもなると、しれっと対応できるようになりました。母と息子でそういう話、普通はしないですよね。

今回は乳がん、子宮がん、肺がん、大腸がん、そして健康診断だったのですが、その中の尿検査で手こずりました。

検査担当の方
このカップで「25」のところまで、お願いします
くどひろ
分かりました、「25」ですね。

わたしなら覚えていられる数字ですが、認知症の母は忘れます。病院のトイレに尿検査の説明とか、写真とか貼ってあるだろうと思い、念のため男子トイレを確認したら、掲示物ゼロ!そして、あのカップを置く場所もありません・・・え?

誰か女性に付き添ってもらおうかとも思ったのですが、とにかく忙しそうで待っている人もいっぱい。しょうがないので、こうしました。

くどひろ
いい、このカップに「25」まで入れるんだよ、「25」ね。はい、声に出して言ってみて!
25!

復唱が認知症にどれだけ効果があるか分かりません。母がひとりでトイレに入るも、中の様子までは分かりません。その間に、尿カップの提出先を質問したら、トイレに置く病院ではなく、ある場所まで持ってこいと。持ってくの?

トイレのドアが開き、母がしれっと出てきました・・・やっぱり何も持ってません。改めてカップはと聞くと、トイレの中に忘れてきたようで、取りに戻ってもらいました。

といっても、手足が不自由なので、おそらく壁やドア伝いに歩き、カップを取ったのだと思います。そこでカップを受け取ったわたしは「25」入っていることを確認、早足でその場所まで行って、尿を渡しました。男性介護者は、こういう時苦労します。

大腸がん検診で使う検便の袋をもらったのですが、検査翌日から帰京することをすっかり忘れていました。便の採集は、母がトイレに行こうとしたときに「今から行くトイレは大、小?」と毎回聞いて、それでトイレまで行って採集します。付き添いが基本になるので、今回は大腸がんを諦め、いずれ大腸内視鏡でも受けてもらおうと思います。

病院内は車椅子で移動したほうがわたしも楽なんですけど、母の筋力アップには最高の環境なので、2階→5階→1階→2階→1階と病院内を腕を組みながら歩き続けました。途中3回くらい転びそうになったのですが、腕の力で支え大丈夫でした。病院の床は滑りにくいので、母は逆によく転ぶのです。

この日の盛岡はあまりに暑く、レンタカー屋までの自転車漕ぎでさらに疲れ、いろいろ痛いところもあって、帰宅後すぐ寝てしまいました。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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