要介護2の認知症の母と息子で行く富士山ツアーの計画

認知症 旅行

出版後に頂く印税を使ってやることが2つありまして、

  1. 奥さまと少しだけ豪勢なランチをする
  2. 認知症の母と、どこか旅行へ行く

印税を過大解釈する人は多くて、「これで、左うちわですね」とか「ウハウハですね」とか意味不明なことを言う人がいます。

売れっ子作家なら別ですが、わたしレベルは印税では生活できません。何か「思い出」に残しておかないと、生活費でいつの間にか消えているので、2作目の本から認知症の母と旅行するようになりました。

母と旅行するときに気をつけないといけないこと

要介護5のお母さまとウィーンに行った、たかはたさんの本「おでかけは最高のリハビリ」を読めば、旅行の難しさを痛感します。しかしうちは国内で体もまあまあ動くので、難しくはありません。しかも困ったら「金で解決」という、大人のやり方で挑みます!

それでもいくつか制約ポイントがありまして、

  1. 日帰りで帰ってくる
  2. 温泉旅行はNG
  3. 転倒の可能性があるので、とにかく歩く歩数を減らす努力をする
  4. 失禁対策で、ズボンや下着など着替えを持っていく
  5. 車は酔うので、あまり使わない

温泉旅行は、母は足が不自由でお風呂場で転んでしまい、誰も助けてくれない不安から温泉を嫌がります。家でもお風呂には入りませんから、温泉旅行という言葉もNGです。

日帰りに関しては、本当は泊まりでもいいかもしれません。でも泊まった日の翌朝、母はびっくりすると思います。「ここはどこ!」「なんでわたしはここにいるの!」って、絶対言います。

昼寝した後にわたしの顔を見ただけで「あら、あんたいつ盛岡に来たの?」と、昼寝する前まで普通に話していたのにビックリする母なので、泊まったら混乱するんじゃないかと。

行き先は人生初の飛行機に乗せて名古屋に行って、ひつまぶしを食べようかとか悩んだのですが、74歳に飛行機は刺激が強すぎると思ったので、今回は「富士山」を見せることにしました。

富士山を見せようと思った理由

岩手県は岩手山(2038m)という山がシンボルで、盛岡市内から見ると「富士山っぽい」感じもします。岩手山もキレイだし、結構がんばっているとは思うのですが、やっぱり本家「富士山」にはかないません。

認知症になってからの母は、なぜか岩手大好き(特に盛岡大好き)スイッチが入ってます。全国ニュースのテレビを見ては、いつもこういって怒ってます。

天気予報になんで盛岡の表示がないの!岩手県はあんなに面積が大きいのに、なんで知らない人がいるの!

さらに昨日は、

なんで羽生君は仙台でパレードするの!盛岡でもいいでしょ!
くどひろ
そりゃ、仙台出身だからでしょ。

わたしは18歳で上京したとき、

男友達
くどうって、青森の出身だったよな?
男友達
盛岡って、宮城だったよな?

こういう経験を何度もしていて、もう慣れております。岩手も盛岡もその程度の知名度だということは理解できているのですが、74年間盛岡しか住んだことがない母には、どうしても理解できないみたいです。

だから、目的地を富士山にしました・・・?

結局、深い意味はないってことですが、やっぱり富士山は美しいので、生きている間に母に見せたいという思いで決めました。ちなみに富士山登頂?と記事タイトルから勘違いされる方もいると思いますが、富士山を「ただ見る」だけです。

今回の旅行コース(日帰り)

行き: 実家 →(タクシー)→ 盛岡駅 →(はやぶさ)→ 東京駅 →(こだま)→ 新富士駅 → ?
かえり: 新富士駅 →(こだま)→ 東京駅 →(グランクラス)→ 盛岡駅 →(タクシー)→ 家

はっきりいって、ほとんど新幹線に乗ってるだけです。

東海道新幹線の中から、まず富士山を見ます。新富士駅で降りて、そこからはノープラン。タクシーでぐるっと回って、駅に戻るか、レンタカーを借りるか。新富士駅周辺から富士山を見るいいプランがありましたら、ぜひ教えてください!

静岡での滞在時間は4時間くらい、新幹線は7時間くらい乗ってます。

サブイベントは、東北新幹線でグランクラスに乗ります。高級過ぎて緊張するかもしれませんが、これはウィーンからの帰りの飛行機でビジネスクラスに変えたところ、格段にラクだったというたかはたさんのあのお話を参考にしました。

弾丸日帰り旅行で母も疲れるでしょうから、グランクラスでゆったりしながら食事をします。タクシーも多用するしグランクラスなので、日帰りなのに2人で10万くらいかかってしまうかもしれません、高っ!

認知症の母にとって、この旅行の記憶は1グラムも残らないかもしれません。でも、数分前に起きたことを忘れる母でも、わたしと1年半前に函館に行ったことを間違った記憶ですが、覚えてくれています。今回も母の頭の中にかかった霧を晴らして、一瞬だけ虹をかけてやりますよ!(←森脇健児なら、きっとこう言う)

この10万円というお金のかけ方を、もったいないと思う人もいるかもしれません。でも、死ぬ直前で使う医療費の10万ではなく、元気な時に10万を使いたいのです。

介護者は、みんな決まって後悔するじゃないですか「あぁ、あの時にもっと旅行しておけば」、「あぁ、あの時にもっとおいしいものを食べさせておけば」って。

亡くなった祖母、父で後悔したことは、母では繰り返さないという考えでここまで来ているので、きっと10万使って良かったといずれ思う日がくるはずです。その分頑張って稼がないといけません・・・講演のご依頼お待ちしております(笑)

問題は天気だけです。雨やくもりで、富士山見えないっていう・・・先日の静岡・裾野の講演会の際、残念ながら富士山が見えなかったのです。

新幹線チケットは、もう取り終わってます。週間天気予報次第では、キャンセルも必要です。富士山行ってきます!という記事を書いておいて、キャンセルになったらごめんなさい。でも、どこかで必ず行きます!

こちらの関連記事が、前回函館に行ったときの記事です。合わせて読んでみてください!

70代の認知症の母が、北海道初上陸で「おいしい!」と言ったもの

2016.10.14

今日もしれっと、しれっと。

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6 件のコメント

  • こんばんは。
    1年以上前に母が認知症じゃなくて健忘症だと医師に告げられたとコメントした者です。
    あれからスペクトの検査の結果、やはり若年性アルツハイマー型認知症と診断され、母は約1年デイサービスへ通っています。
    ですが最近デイサービス辞めると何度も言ってるのですが、デイサービスの方がお迎えに来ると行ったり行かなかったりの様です。
    人生色々ですね。
    またお邪魔させて下さい。

  • ようこさま

    コメントありがとうございます。

    デイを辞める、行きたくないはわが家でも日常ですが、あんな素晴らしいデイは他にはないとか、デイでの役割を持たせるなどの工夫でなんとか通ってくれています。

    いつでも遊びにいらしてください!

  • 先日の裾野は確かにあいにくの空模様でした。今回富士山、無事見られるといいですね。
    いまは桜エビの季節なので、運が良ければ、富士山をバックに河原一面に桜エビを干している光景が見られると思います。桜エビのかき揚げや生シラスの時期ですが、お母様の好みはいかがでしょう?お母様も一緒に旅行できて、とても嬉しいでしょうね。楽しい旅を!報告ブログもたのしみにしています。

  • 渡邉さま

    先日は講演会、どうもありがとうございました!ブログへのコメント、うれしいです!

    桜エビの季節なんですね、なるほど!そういえば清水に行ったとき、シラス食べたのを思い出しました。早速、メモです。裾野の時のような天気になりませんように・・・

  • 青猫さま

    調べて頂いて、ありがとうございます!

    どれも知らない情報でした、役所や消防庁舎から富士山を見るってすごいですね。このプラン使わせて頂きます!

    問題は今週のお天気です。2日前の天気予報でもし「くもり・雨」だったら、来月に延期します。晴れるかな・・・

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:がんばりすぎずにしれっと認知症介護 (新日本出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか