認知症の母が「入れ歯がお湯でふやけた」と言うので歯医者に行ったときの話

帰京する前日のこと、母が「入れ歯が緩くなった 」とわたしに言ってきました。

その直前、わたしはビニール手袋をして、義歯専用ブラシで母の入れ歯を磨いたあと、ポリデントで1時間ほどつけ置き洗いをし、すすいで入れ歯を渡したのですが、母が入れ歯を装着すると「ガホガホする」と。

以前、母の入れ歯の手入れがひどく、口腔カンジダになってしまったため、わたしが定期的に入れ歯の掃除をするようになったのですが、母は 「ポリデントでお湯につけたから、入れ歯が柔らかくなって、緩くなった」と。

認知症の親の「入れ歯」に注意!口腔カンジダに母がなりました!

2017.03.27

母の発想力の豊かさと、初めての言葉に免疫がなかったこともあって、つい「じゃぁ、日本中の入れ歯の人たちが、緩くなっているでしょ」と正論を言ってしまいました。

わたしが正論を言ったとしても、母の持論を動かすことはできません・・・認知症が進行した今、母の思い込みは止められないので、「こだわり」というブームが過ぎるのを待つしかありません。

そこから「ポリデントで、入れ歯が緩くなった」を連呼するようになり、だけどわたしは帰京しなければなりません。物が噛めるかチェックしてみたら、一応噛めるようだったので、一旦帰京しました。

たまたま次の帰省のとき、歯医者で掃除をする予約を2か月前に入れていたので、そこで真偽のほどを確かめることにしました。

冬場の歯医者通い

いずれ、ものわすれ外来も歯医者も訪問診療に切り替える時期が来るだろうと思っているのですが、歩けるうちは外来に通ってもらい、少しでも筋力を維持しようと考えています。

しかし、盛岡の冬は路面が凍っていて、母を支えるように腕をつかんでも一緒に転んでしまうため、できるだけタクシーを使います。骨折が怖いので、たとえワンメーターでもタクシーを使います。

歯医者に到着すると、普通の人はスリッパを履くと思うのですが、母は難病でスリッパが履けません。履くと転んでしまうので、冬ですが靴下のまま院内を歩きます。(院内は暖かいです)

わたしはスリッパを履くけど、母はスリッパを履かない歯医者の写真

いつもと違った院内

歯医者には、母の親族がいました。親族が母に声をかけ、わたしは親族の顔を見てもピンと来なかったのですが、一緒に居たので息子だと気づいたようでした。わたしの新刊のニュースが地元紙に載っていたのを見たようで、「新聞に載ってたでしょ」と。

母にはわたしが介護離職したことや、本を出したことも伝えてない、エリートサラリーマンの設定のままなので、親族に対して「シーッ!」と。

母も「新聞がどうしたって?」というのですが、適当に話をそらして歯科衛生士さんに入れ歯の調子がおかしいことを伝え、治療を始めてもらいました。

母はこの歯医者に行く日は必ず、「受付の若い子が辞めた」という話をします。2017年11月くらいに辞めたのに、1年以上経った今でも「若い子が辞めた」と、ずーーーーーっと言います。

「それ1年以上前の話だよ」といったこともあるのですが、こだわると止められません。あと何年か、言い続けると思います。

母の治療中も、院長先生や歯科衛生士の皆さんも地元紙を見てくださったようで「新聞見ましたよ」とお声かけ頂きました。わたしの活動は内緒ということを、お伝えしました。

結局、入れ歯にひびが入っていて、それによって緩くなっていたようです。わたしも入れ歯磨きをしていたのですが、ひびには気づきませんでした。

とにかく歯のトラブルが多い母ですが、2か月に1回予約を入れておくと、うまい具合に歯のトラブルと受診日が重なるので助かってます。定期受診、大切ですね。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか