皿洗いが雑になってきた認知症の母にいま、試していること

認知症介護 皿洗い

食器を洗わないまま、食器棚に戻す。これは認知症介護あるあるのひとつです。

ここ5年くらい、わたしが必ず食事前にやっているのは、母に見られないようにティッシュで箸を拭うことです。

箸も洗わず食器棚に戻すことがあるので、念のため1回ティッシュで拭ってから食事を取るようにしています。食後に食べるリンゴを刺すためのフォークも、ティッシュで1回拭いますし、コップなどあらゆる食器を拭うのは日常です。

母の認知症が進行するにつれ、やはり洗い忘れや洗い方が雑になってきました。それにつれ、わたしの注意も増え、イライラして、母もイライラします。

この負のループがイヤになり、ティッシュでしれっと拭うことが母のプライドを満たし、わたしもイライラせずに済むということが分かり、それが習慣化して、わたしの妹も自然と拭うという習慣が完成しました。

しかし、わたしのお腹の調子が急に悪くなったことがありました。

そのときの原因は母の作った古い肉じゃがで、わたしは急性胃腸炎になったのですが、今回もまたお腹の調子が悪くなりました・・・これは食器のせいでは?

「認知症の人・認知症介護者と急性胃腸炎」は意外と密接かも?というはなし

2016.02.08

今回の原因はフライパン?

古い食材はわたしが廃棄しているので、腹痛の理由は他にあります。

そこで母の調理の様子をずっと観察し続けました。すると、明らかにやばいものを見つけました・・・そう、洗ってないフライパンです。

朝に目玉焼きを焼くためにひいた油を、昼も使いまわしているのです。下手すると夜も。ひとりで調理することもあるので、これは止めないといけないなと思って、真正面から指摘してみると、こういう返事でした。

熱を加えれば、殺菌されるから平気でしょ

NHKためしてガッテンで、油の酸化は体に害を及ぼすほどではないという回があったように記憶しています。それを信じたとしても、フライパン以外の食器の洗い方もかなり雑で、特に洗剤をつけずに洗うため、油汚れが残った食器が多いのです。

それが原因で、お腹の調子が悪くなることもあるだろうと考え、こうすることにしました。

認知症の母に試していること

わたしのほうが早くご飯を食べ終わるので、台所へ先に行って、フライパンや鍋を洗剤で「軽く」洗い、アワアワの状態のまま台所のシンクに置いておきます。

スポンジもわざとアワアワにしておいて、わたしの準備は完了です。

何も知らずに母が食器を洗い始めるのですが、泡のついた食器がいくつかすでにあるので、その流れで他の食器も洗剤をつけて洗ってくれています。

この方法、食器洗いに限ったことではなく、他にも応用できそうな気がしてなりません。認知症が進行し、出来なくなることは増えていきます。介護する側はそれを受け入れないといけませんが、たまにこうやって抗ってみるのもよくないですか?

途中まで家族がやって、あとは放置して様子を見る。もしできたら儲けものだし、できなかったとしてもそれが当たり前と考える。

皆さんのご家庭でもきっと、こういうチャンスはたくさん眠っていると思います。他の実例もあったはずですが、記事書き終わるまで思い出せなかった・・なんだったかな・・

今日もしれっと、しれっと。

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認知症介護 皿洗い

6 件のコメント

  • くどひろ 様
    泡あわ作戦、最高ですね(*^^*)
    一生懸命洗い物をしているお母様の姿が想像されます❤️ ちゃんと家事をしてきた人は、認知症になってもやれますもんね。
    機会を上手にさりげなく与えることが、相手にとっても自分にとっても、気分良くなって介護ではなく『生活 』になりますよね。

    週末の講演会移動距離が半端ないようですから、お気をつけて(^_^)v

  • 奈都さま

    そうですね! 介護する側が何でもやってあげればいいってわけではないので、程よく手助けするスタンスが大切だと思ってます。
    自分でやったほうが早いと思うこともありますが(笑)

    移動距離、確かにハンパないです。
    今日の午後から、フェリー&バスで札幌へ向かいます。1日だけ滞在したあとの、平川&宮古ですので、風邪だけは引かないように気をつけます!
    ありがとうございます!

  •  まだ同居してる母は認知症の認定は取っていませんが、85才。一緒に調理していても動きもとても遅くなっています。今日も、がみがみ言ってしまいました。刺身を切った包丁とまな板できゃべつを切っていたからです。きっと一人暮らしの方は当たり前のようにやっているんだろうな。

     衛生的なことは・・やはり、見逃すことができません・・できない・・

     
     

  • トトさま

    わたしは言い過ぎてしまったあと、必ず自己嫌悪に陥ります。
    そんな自分がイヤになるので、そこで後悔しないように手前で回避する努力をしています。がしかし・・・100パーセントとはいかないですよね、わたしの修行が足りていません。

  • 我が家でも年二回の帰省ですが洗い物の汚れが取り切れていないことが増え、声をかけると「え?どこが?」と…(老眼ですが洗い物の時まで眼鏡はかけてません)見えてなかったのかと気付きました。
    ご近所から頂いたほうれん草を、本人は何度も水をかえているつもりですが底に溜まった砂を流しきらずにまた水を貯め「何回洗っても砂が出てくるわ〜」と言ってたこともありました。
    また、地域(県南です)で『北上川を守ろう!』となるべく洗い物に合成洗剤を使わないことを推奨する取り組みもあり、使いたがらないので食器がヌルヌル…という事情も。フライパンを洗剤で洗おうものなら「せっかく油が馴染んでるのに…」と家事を知らないダメ主婦扱いです。
    元々洗い残しより洗剤の化学物質が身体に入る方が気持ち悪い、という発想なので意識改革には時間がかかりそう。
    まぁ基本娘の説教は聞きませんが、回覧板とか新聞の『食中毒予防』の記事とかには反応します…。保健所のポスターでも貼ってみようかな。

  • 匿名さま

    なるほど、化学物質が身体に入るほうが気持ち悪い・・昔の方ならそういう発想もあるかもしれません、うちもそうかも。
    母も北上川を守る意識があるのかもしれません、参考になります。

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    ABOUTこのブログを書いている人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか