今まで鼻かぜをひく事が多かった母ですが、偶然にも熱が出た事はありませんでした。熱が出るような行動(薄着で真冬に外に出る)は以前から多く、ギリギリのところで熱だけは回避してきたのですが、今回ばかりはアウトでした。
おそらく舟木一夫のコンサート会場の冷房でやられたのか、興奮した結果だと思います。母の平熱は35度前半で、体温計が示した温度は37.2℃。平熱から考えれば、まぁまぁ高いです。
風邪を認めたくないのか、病院に行きたくないからなのか、いろんな 「取り繕い」 が始まります。
「毛糸を着ているから、体温が上がった」 と言い出しましたが、見るとレースで薄着です(笑)。さらに、「平熱が35度前半だから、37度は高いよ」 と言うと、「わたしは平熱が高い時もあるのよ」 と意味不明な返しで応酬してきます。
それではと、市販の薬を飲ませることにしました。市販薬のルルに “絶対の信頼” を置いている母。
母:「ルルを飲めば、一発で治る!」
これが口ぐせなんですが、夜、朝、昼、夜と飲んでも、熱は下がりません。市販薬が最強と思いこんでいて、「2000円もする市販薬を買うくらいなら、病院行ったほうが安いのに」 と言っても、聞く耳を持ちません。
さらに、「薬を飲んだあとは、目が冴える」 という思いこみも激しくて、寝る前には飲まないというポリシーを持ってます。「普通は薬で眠くなるものだよ」 と言っても、これまた聞く耳もたずです。
自分の体は自分が分かるから とかいうんです。いつもならば 「ふーん、そうだね」 で通すんですが、熱となると話は別。やはり治してもらいたいので、”正論で” 説明するんですが、これが認知症の人にはマイナス。とにかくいう事を聞きません、いつも以上に。
さらに熱を認めたくないんでしょうか?体温を連続で7回も測ってます(笑) 35度代を意地でも出したいからなんでしょうかね?何回測っても同じなのに。次に言い出したのは、「歯医者に行ったらどうか?」と。
また意味不明な事を言うので理由を聞くと、「医者だったら、なんでも分かるでしょ!」と。「歯医者で聴診器見たことある?」 と聞くと、これは納得してくれました。しかし、次の日には、また歯医者はどう?と言います。内科が嫌いなんでしょうかね?
認知症の対応としては、否定しないのが基本ですが、熱を下げるためには正論を言わないといけないし、正論言うと今度は反抗的になるしで、二度と熱を出させてはいけないな・・・と痛感した1週間でした。なんか疲れますね・・・こういうやりとりって。
ということで、ピック病のお薬ウィンタミンの服用はお休みしたので、効果測定がまだできていません。
コメントを残す