2012年から始まった認知症介護の中で、母がケガをしたり、指を切ったり、具合悪くなったりした回数は数えきれませんが、入院するほどの大きな病気はまだありません。
なので、今回の大腸ポリープ切除による2泊3日の入院は、今後を占ういい経験となりました。
コウノメソッドは中止に
母はコウノメソッドによる認知症治療をしています。
フェルガードというサプリメントを毎日飲んでいるのですが、やはり入院中は中止となりました。コウノメソッドは医師や病院を選ぶので、当然このサプリ何?となります。これは想定済みで、服用は中止しました。
もし今後、母が長期の入院を余儀なくされた場合は、どうやって認知症治療をしたらいいか、考えておかないといけません。ひとつ学習しました。
数年ぶりに訪れた見守りカメラチェックをしない日
わたしは東京の家にいても、友人とお酒を飲んでいても、講演で全国各地にいても、1日最低3回は、盛岡の母の様子を見守りカメラ『スマカメ』でチェックしています。
最近、IKKOさんが「スマカメ~」と「どんだけ~」と同じ口調でいうCMが放映されだして、ペット見守りカメラとしてさらに普及していくと思われますが、介護見守りにもぜひ活用して欲しいです。
母が退院したあと、岩手にいる妹が実家に数日泊まることになりました。
妹の娘は大学生で、息子は中学生。盛岡の実家に立ち寄ることはありますが、子育てもあって、泊まることはほとんどありません。
しかし今回は妹が母を見てくれるので、わたしは何年かぶりに、スマカメで盛岡の母の様子をチェックしませんでした。
ちなみに入院初日の夜だけチェックしたら、記事下の写真のとおり真っ暗。母が寝たあとはこういう映像になりますが、カーテンが閉まってないこの風景は、見守りを始めてから1度もありません。
スマカメで母を見ないって、こんなにも気がラクになるのか~ と感じた一方で、心のどこかで常に母を意識し続けていたことに気づきました。
今回の入院体験は、在宅介護を長年してきた方が、家族を施設に預けるときの感覚に少し似ているかなと思いました。
でも施設の場合、これでラクになる~という思いと同じ、あるいはそれ以上に「施設に預けた罪悪感」がすごくて、自分自身と格闘される方が多いので、だいぶ違うといえば違うのですが。
母はしれっと退院しました。入院中のせん妄もなく、院内を歩く時間もあったそうで、足腰も問題はありませんでした。
食事調整を数日行ったためか、退院後の食欲がハンパなかったそうで。それはよかったと思いつつも、母はなぜこんなにお腹が空いているかを理解していませんし、2泊3日いた病院を近所の百貨店と勘違いしていたようです。
手術はおそらく無事終了、もう1回経過観察をして終了になりそうです。最近、これほどの強い刺激が母に加わっても、しれっと忘れてしまうんですよね・・・これでいいとも思う反面、認知症の進行も感じます。
今日もしれっと、しれっと。

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