認知症の母とテレビを見ていると必ずされる質問

これは、今やっているの?

認知症の母とテレビを見ていると、必ずこう質問されます。

くどひろ

これは、昨日のやつ

こう回答する機会が、めちゃめちゃ増えました。

例えば大谷翔平選手が昨日ホームランを打った映像がテレビで流れると、LIVE映像かもしれないと思うようです。「生放送」「LIVE」の表示があると、そこを指差せば今やっていると伝えられるのですが、生放送の番組自体それほど多くありません。

ほとんど収録番組ばかりなので、収録した番組だよと何度も返事をしなくてはなりません。

認知症で時間の感覚が分からなくなったから?

母は昼夜逆転があり、朝5時を夕方5時と勘違いする日もありますし、その逆もあります。例えば夕方5時からデイサービスの準備を始めるなどです。こういう感覚のままテレビを見ているから、混乱してもやむを得ないと思ってます。

あとはニュースのスポーツ映像は繰り返し同じものが流れますが、母は記憶していないので、毎回初見の映像としてとらえます。なので、繰り返しの質問になってもしょうがないです。

他にも朝からサッカーの生中継はやってないとわたしの中では常識であっても、母はその判断はできません。サッカー自体を理解しているか分かりませんし、一般的には夜にテレビ中継されるのも理解できていません。

認知症の人の立場で考えると、収録なのか、生放送なのか、分かるわけないよなと理解できます。なので理由だけは、しっかり分かります。

ただ介護者としては対策方法が見つからないので、ただ母のこだわりが消えるのを待つしかありません。短いと数か月で終わるのですが、長いと数年かかることもあります。

例えば大谷選手は岩手県出身ですが、母の中ではなぜか盛岡市出身の地元の選手と思い込んでいて、3年経っても訂正できませんし、見かけたことあるとまで言います。

ホント1回くらいなら大したことないんですけど、10回、100回と答え続けていると、やっぱりどこかにダメージはありますよね。気に留めてなくても、自分のメンタルがよろしくないときには、この1回がダメージになることもあります。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(79歳・要介護3)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて10年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか