階段の照明スイッチのONOFFを繰り返す認知症の母とその対策

最近、母のある行動が止まりません。それは階段の照明スイッチのONOFFをパチパチと、何度も何度も何度も繰り返すのです。ひどい日は通しではありませんが、3時間くらいスイッチのONOFFをしています。

認知症の症状の中に常同行動(ピック病の方に多い)があり、軽度の頃はそういった症状もありました。常同行動も疑ったのですが、他の理由かもしれないと思って対策をしました。

このスイッチを何度もパチパチしてます

母がスイッチを何度も触る理由を推測する

わたしの推測では2階の窓から差し込む西日と、照明による明かりの違いが、母には分からないからだと思っています。スイッチをOFFにしても、太陽が沈むまで日光で階段は明るくなります。

ただ夜も、同じようにスイッチのONOFFが止まりません。こちらは照明を認識できるはずですが、近くにあるセンサーライトが母が居る限りついてしまうので、それも理由かもしれません。

また転倒骨折を防止するため、2階に上がらないよう柵を付けたので、照明の近くまで行って確認できないもどかしさもあるのかもしれません。

柵があるため、2階へは上がれない

そこで次のように対策をしました。まず西日が入らないよう、雨戸を閉めてみました。さらにセンサーライトも外しました。

柵はどうしても外せないので、あとはこの状態で様子を見るだけです。ちなみにわたしが遠距離介護で帰省しているとき、母の常同行動はありません。この対策の答えはわたしが帰京したあとに分かります。

見守りカメラの近くで母がこの行動をするので、あまりにひどい日は見守りカメラから声を掛けて止める日もあります。ただ最近は骨折明けなので、壁につかまりながらフラフラ立っていること自体もリハビリになると思って、黙って見守る日も多いです。

ただスイッチのONOFFの回数が異様で、古い家だし電気的に何かトラブルがあるのも怖いので、こうした対策になりました。さてうまくいくかどうか。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか