1か月ぶりに会った母親の変化(認知症の症状と体調)

出版直後で、どうしても本の話が多くなってしまいます。1か月もしないうちに落ち着きますので、お付き合い頂けるとうれしいです。今日は、通常モードでいきます!

本の販促にかまけて、母親と接している時間がいつもより短い1週間でした。それでも、家の中(特に見えないところのチェック)の様子、母の会話の変化を探りました。

結論から言うと、

「1か月ぶりに母と話したけど、なんか調子がいい!」

まずは体調面。

週1回、訪問リハをお願いしている理学療法士さんも、立ち上がりの調子がいいとのこと。生まれたての子鹿のようにプルプル震えながら立ち上がり、時間もかかるのですが、今は数秒でスッと立ち上がります。

訪問リハにいつも立ち会うのですが、作業療法士さんや理学療法士さんって、職人ですよね。そのリハビリに何の意味があるのか、何を狙っているのかなど、興味津々にわたしが質問するから、うざいだろうな・・・

レベルのばらつきという意味でなく、皆さんリハビリの仕方が違います。それを見るのが楽しいので、今までほぼ100%立ち会ってまして、現在の方は3代目です。AI(人工知能)で職が奪われないランキングの上位が、このお仕事なんですよね。

理学療法士さんにお伝えしてますが、わたしはこのリハビリをものすごく重要視しているし、週1回のリハビリだけでは十分でないから、とにかく家の中を動かす努力は忘れません。

くどひろ
洗濯物乾いてるよ~、宅急便来たみたいだよ~、コーヒー飲みたいなぁ~

自分でやったほうが早くても、あえて役割を作って依頼して、ムダに家の中を歩いてもらいます。

次に認知症のほう。

妹に1か月家を任せたとはいえ、寝泊まりまではしません。母がひとりでいる時間が長くなるので、どうしても認知症の症状が悪化しがちなのですが、今回は調子がなぜかいいです。例えば、

くどひろ
冷蔵庫空だね、もやしにたまごに牛乳、ほうれん草が必要かな~
そうね、もやしにたまごに牛乳、ほうれん草ね
くどひろ
ちょ、ちょっと待って。もう1回、今と同じこと言える?
だから、もやしにたまごに牛乳、ほうれん草だって。それくらい分かるわよ

いやいやいや・・・分かんないでしょ、いつもは。相変わらず同じこと何度も言いますし、その話はなに?というようなことも言うのですが、なんで直前のコトバが分かったのか不思議です。この前も書きましたが、書店回りをして帰ってくれば、

あら、あんた今日、東京から帰ってくる日だったの?

朝ごはん一緒に食べたのに、毎日これです。そこは驚きもなくいつものことなので、しれっとできるのですが、直前の記憶を覚えているとは・・・なにがあったのか?

わたしの部屋に入って、部屋の整理をすることは、ここ数年なかったのですが、外出して戻ってくるとたまにキレイになってました。そこには自著と販促物が並んでいて、やばい!と思ったのですが、気づかないようでホッとしてます。

好調な原因として、考えられるのは、

  • やっぱり、プレタールはいいのかな
  • グルタチオン点滴で、さらに元気になったのかな
  • 中鎖脂肪酸が効いてきたのかな(詳しくはわたしの新刊で)

たまたま調子がいいということはよくあるので、それかもしれません。デイに行きたくない!という電話を、時間に関係なく東京に電話してくるのですが、そういえば今回はなかったような・・・

ケアマネさんから見た母の話

前回、ケアマネさんと会った時に、こんなこと言ってました。

ケアマネ
年々、いい感じになってますよね、お母さま。あまりそういう方、お会いしたことないんですよ
くどひろ
そうなんですよ、もちろん日々いろんなことはありますけど、思ったほど悪くはなってないですよ

わたしは母の専門家として、いろいろ試して来ました。サポートしてくださる皆さまのレベルも高いので、結果はついてきて欲しいのですが、一番長く見ているケアマネが言うんですから、きっといいんでしょうね。

ちょっと手を出し過ぎて、お薬や健康食品系を整理しようかなと思っていたのですが、良くなっているのに中止するわけにはいかず、あと数ヶ月は現状維持でいきます。フェルガード、プレタール、中鎖脂肪酸、これが軸になっています。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか