2か月ぶりの遠距離介護スタートで変わっていたこと

岩手の実家に無事到着。なんとか都内のオミクロンの猛威をかわし、3回目のワクチン接種を終えて戻ってこれました。まだ桜は咲いておらず、このブログを書いている今、白鳥の群れが実家の上を通過していきました。シベリアへ少しずつ帰るんでしょうね。

朝がすごくラクで、1月はパジャマの中にヒートテックを着て1日中生活しても寒いくらいでしたが、さすがに春が近づいている気がします。寒さは動きを止めますが、それがなくなりましたし、雪道じゃないので自転車も使えて行動範囲が広がります。

年初に母は要介護2から要介護3になり、より介護のプロの力を借りる機会が増え、新しいケアプランが3月からスタートしました。

わたしはそのケアプランを、前回の遠距離介護の際にケアマネさんと一緒に考えたものの、実家に戻ってくると、あれ?と思う瞬間が多くありました。

  • デイに行く時間が遅くなったのを忘れてて、時間をずらして帰宅するつもりが母やデイのスタッフさんに会ってしまった
  • ヘルパーさんに掃除や洗濯、食器洗いまでお願いしていたので、家がキレイだった
  • なぜか分からないけど、家のニオイが違った
  • デイの回数が増えたので、わたしが料理を作る回数が増えた
  • 母の過食対策のために、冷蔵庫ではなく食材が押し入れにたくさん入っていた

お願いしていたのに、すっかり忘れててのあれ?ばかりでした。なので、帰省直後の復旧作業がとてもラクでした。

布団を久しぶりにあげたら、マットレスの下から濡れたパンツ、トイレットペーパー、食事を食べてくださいと書いたメモ書きなど、いろんなものが出てきました。

認知症の母の変化

ここ何回かの帰省直後のブログ記事を読んでみたのですが、戻ってきてすぐは母の調子がいいと思うようです。おそらくひどい状況(息子の顔が分からなくなる)をいつも覚悟しているから、そう思えるようですが、2週間後にはいつもと変わらず悪化したとなります。

なんか母が元気に見えるのは、週3回のデイになったからでしょうか? わたしの奥さんの名前を連呼しまして、覚えててすごい!と思って妻の写真を見せたら、この人じゃないと言われました。名前を覚えているだけでも、合格としましょう!

これから1週間から2週間かけて、母の変化を観察したいと思います。それを終えた頃、ものわすれ外来の診察があります。

隙間時間はすべて本の執筆に当てるつもりですが、早速本を書こうとしたら、うんこ祭りが開催されまして、掃除や洗濯に時間を思いっきり取られて出鼻をくじかれました。これも想定内、想定内。

音声配信voicyの最新回は、家族を置いて介護しに行くことへの罪悪感の話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか