長過ぎた遠距離介護が終了、やっと帰京できる!

認知症の母の骨折の影響で、4月は結局20日ほど岩手の実家で過ごしました。

いくらフリーランスで時間の融通が利くとはいえ、さすがに限度があります。4月は予定していた講演会が延期になったので何とかなったのですが、思っていた以上に仕事がはかどらなかったのと、スポーツジムで汗を流さなかったので、大きなストレスになってしまいました。

二度と包帯は見たくない

今回の骨折介護で、包帯が本当に嫌いになりました。母が包帯を外すたびに、包帯をくるくると手で巻いてロール状にしてから、足に巻き直していました。それを何度も何度もやっていたら、本当に腹が立ってきて、もう二度と見たくありません。

包帯を外さないために、ネットを買ってきて防御したり、その上からさらに靴下を履かせたりして工夫を重ねたのですが、それでも何度も外されて巻き直し。

包帯の洗濯は普通にするとアホになるので、ロール状にしてネットに入れて洗濯してました。そうした苦労の成果なのか、母の足の痛みは若干残りながらも、骨はくっついてくれてました。

骨折している母が外した包帯が床によく落ちてました

帰京するためのケアプラン

母の骨は完治はしていませんし、治りかけでまた骨折する可能性もあります。まだ安心できるレベルではないし、何度か転倒しています。でもさすがに限界だったので、GW中は自費のお泊りデイの連泊をお願いしました。

また、5月からのケアプランを見直しました。母を人の目でカバーする機会が多くなり、限度額はオーバーしますがやむを得ません。いつかこういう日が来ると思っていましたし、在宅介護で粘ってきたので、これくらいの出費であればまだいけます。

とはいえ、今までどおり見守りカメラで母を見守る日も復活しないといけません。転倒リスクを減らすための家具や手すりの配置にしたので、あとはどこまで母が頑張れるかです。少しずつ練習しておかないと、常に人の目がある介護施設に入ってもらうしかなくなります。

母は骨折自体覚えていないので、痛みさえ消えれば日常生活に戻れるような気がします。あとはわたしのほうの恐怖感を消せるかどうかです。まだひとりで歩かせるのは怖いのですが、その時間を少しずつ増やしていってる感じです。

ここから1か月~2か月くらいで、完全復活して欲しいのですが、さてどうなるか?

音声配信voicyの最新回は、記事にある家具の配置の変更を語ってます↓

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか