2か月ぶりの実家はこれ!遠距離介護の下準備と冬支度

2か月ぶりに、岩手の実家へ帰ってまいりました。

1回目の帰省は、「東京由来」「村八分」「貼り紙騒動」など風当たりが強く、岩手県は感染者数ゼロを続けていたので、それはそれは異様なプレッシャーを抱えての帰省でした。帰省後も周囲の目を気にしながら生活した話をブログに書いたところ、たくさんのメディアに取り上げられました。

2回目の今回は、GoToトラベルの中の帰省なので、以前ほどプレッシャーはありません。しかし、感染者数が全国で最も少ない岩手県(累計25人:10月13日現在)ですので、最も多い東京からの移動は細心の注意が必要です。

8泊9日のビジネスホテル生活を終え、今回もホテルから徒歩1時間ほどかけて実家へ帰りました。公共交通機関を使っていいのかもしれませんが、運動とドラクエウォークを兼ねて歩きました。背中のリュックの荷物が重く、今回も汗だくになりました。

2か月ぶりに実家についたらまさか!

母がデイサービスに行った直後を狙って実家に入ろうとしたら、母が外でデイの送迎車を待っているではありませんか!

今日に限ってお迎えが遅かったようで、なぜか慌てて引き返し、デイの送迎車が居なくなるのを待って、実家へ入りました。母に普通に挨拶して実家へ入ればいいのに、なぜにコソ泥のようなことを??

デイ送り出しのヘルパーさんが一緒に居るはずなのですが、わたしが連絡ミスをしたらしく、母1人で待っておりました。

前回、3か月ぶりに実家へ帰ってきたときは、築50年の古い木の家のニオイと、母の寝室の尿のニオイに敏感に反応しました。今回は2か月だからなのか、ニオイは気になりませんでした。

パッと見はキレイでしたが、家のものすべてが信用できません!調理器具はまともに洗ってないだろうし、洗濯物も洗剤を使わず洗ってるかもしれないし、生乾きで畳んだかもしれません。

洗濯機の中には、母が夜に汚した下着とタオルが大量に入っていたので、まず洗濯機を回しました。

その後、洗濯槽が汚いと思い、洗濯槽掃除で2回。キレイになったところで、わたしのビジネスホテルでたまった衣類を洗濯して3回、最後に母が干していたタオルが尿臭い気がしたので、また洗濯して4回。その間、まともに洗えていない調理器具をキレイにして、アルコール消毒しました。

前回の介護帰省同様、調理器具のアルコール消毒

次に部屋中に掃除機をかけ、リセッシュ消臭ストロングで除菌&尿臭をカットするために、シュッシュシュッシュと家の中を駆け回ります。

その流れで、お昼ご飯と夜の材料、明日の朝、昼、夜に必要な材料を調達しに行きました。実家に帰ると、わたしが献立を決めるので、世の中のママたちの気持ちが少しだけ分かります。不足しているものが多く、7000円ほど食料品を購入し、マイバック2袋はパンパンに。

ちなみに冷蔵庫の牛乳1リットルパック、1.5リットルのポカリスエットも信用できません。見守りカメラ越しで母を観察していたところ、直飲みしてました。銭湯にいる腰にタオルを巻いたおっさんか!

コロナもありますし、母が直で飲んだ牛乳を飲みたくないので、一旦在庫を一掃しなければなりません。ちなみにジャムも危険です。ジャムはスプーンを忘れると、朝食で使った箸でジャムを取ることもあります。仕掛けだらけのわが家は、お化けのいないお化け屋敷です。

認知症の母に注意したところで直飲みは止めないので、何も言わず放置です。あらゆるものに警戒しないといけないので、うかつにお客さんは呼べません。

盛岡は寒い!冬支度開始!

冬支度もやりました!

まずは、灯油ファンヒーターを台所にセット。前回の帰省時に掃除は終わらせておいたので、灯油さえ入れれば動きます。今週金曜日の最低気温は3度なので、早速稼働させます。記事タイトル下の写真のように、コタツはすでに稼働中です。

また、灯油ポリタンクを定位置に戻しました。ここに戻しておくと、月1回灯油屋さんが定期配送に来てくれて、補充してくれます。主にエアコンのないわたしの部屋と、台所で使います。

灯油タンク
倉庫の灯油ポリタンク

家の中を捜索すると、わたしの体をこするタオル(見つからない)とお風呂を掃除するスポンジ(なぜか寝室近くで発見)がありませんでした。そして、大事なことを忘れておりました!

国勢調査をすっかり忘れていた!

どこでもドアホンに、見慣れない男性が映っていました。

その時は気にも留めなかったのですが、ある書類の山に手を伸ばしたところ、国勢調査票が出てきました。ギャーー、そういうことか!男性は調査員だったか!

母はその場を取り繕うことができるスキル?があるので、調査員の方と普通に話したそばから、忘れてしまったものと思われます。

自分も国勢調査やったばかりだったのに、母親のことをすっかり忘れてました。締切は10月7日。googleで「国勢調査 締切 過ぎた」と入力したら、20日まで締切が延期になっておりました!助かった!

新型コロナウイルスの影響で遅れた人に配慮して延期されたそうですが、うちと同じ理由で国勢調査が回収できていない世帯は、結構あるのでは?

オンラインで入力したら、3分程度で終了。これで調査員の方が来ることはないでしょう、申し訳ありません!5年前の国勢調査は、どうやって対応したのか全く記憶がありません。

抗体検査で不検出、8泊9日のビジネスホテル生活はやったのですが、14日間の健康観察が今のところ最強の証明になるので、今週いっぱいは自宅でジッとしております。

やはり部屋が広くて、家の中を移動できるって幸せですね。ブログのネタも母が居るとわんさか出てくるので、ネタ探しに苦労しません。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

6件のコメント

物を無くす、なくなる
遠距離だと辛いですね

わたしも東京在住ですが、GoToが始まったので、やっと大阪の母のところに行きました。

デイの間に帰ると、気を使わず片付けられていいですね。
コロナ自粛の間に、認知症状が進み、筋肉が落ちて長く歩けなくなり、困っています。
デイサービスの送り出し、ヘルパーさんには具体的にどのようなことを頼んでおられますか?

匿名さま

筋力の低下が最もカバーすべきところで、うちは週1回の訪問リハビリを重要視しています。

デイ送り出しは、下記のような感じです。
1.認知症の母がデイに行くのを忘れないために、来てもらう
2.以前はわたしが電話でデイ行きを渋る母を説得していましたが、第三者だとすんなり行くのでその効果を狙っている
3.デイに行く荷物のチェック
4.ついでに、燃えるゴミを捨てる(手足が不自由でゴミ捨てができないため)

私はまだまだ盛岡に行けません
仕事はせいぜい3日くらいしか連休できない中、待機期間は作れません
もう盛岡はかなり寒いようですね。
いろいろ準備をしてあげられない事がもどかしいです
とりあえずは自分の身の回りの事はできるのでデイなどは頼んでいませんが、その代わりに生協の事業を知り使ってみることにしました
食材、灯油、お弁当の配達、庭の草取りや剪定
案外、安い値段ででき、見守りとしての役割も担ってくれています
行くのは簡単なのに、行けないもどかしさ、、、
くどひろさんのブログを参考にしつつ
私も前向きに取り組んでいるところです

すみさま

待機期間が作れないとなると、最終手段といいますかブログではオススメしなかったのですが、民間のPCR検査を使うのも手かもしれません。
偽陽性や偽陰性、そもそも受け入れる側(病院、介護施設、介護事業所など)が証明として認めてくれるかなどを考え、わたしはビジネスホテル待機を当面続けていくつもりですが、どうしようもなかったらきっと、唾液を郵送で送るPCR検査を利用するような気がします。(抗体検査を自分でやっただけで、結構ドキドキしました)

盛岡の最低気温は一桁なので、寒いです。岩手山も初冠雪が観測されました。
何度か全国で講演させて頂いたのですが、生協さんの見守りもいいと思います。農協さんとか組合系の強さってありますよね。また、シルバー人材センターも安くて、うちは庭の剪定はいつもお願いしています。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか