鉄壁だったはずの隠しコンセントが認知症の母に見つかりプラグを抜かれる

前回のブログは、鉄壁だったベビーガードを母に外された話でした。

今回も鉄壁だった別の場所が、認知症の母に破られたお話です。その元になる記事が、2021年6月に書いたこちら。
こたつのプラグと電話・インターネットのプラグを、家で1番使うコンセントに差していたことが問題で、母に抜かれないようテレビの裏に新しくコンセントを増設しました。

あれから4年、1度もプラグを抜かれることはなかったわけですけど、今回初めてプラグを抜かれてしまったのです。

プラグを抜かれたことによる被害

居間にあるテレビの裏にはスマートリモコンが設置してあって、そのスマートリモコンで台所や押し入れ(食料庫)の室温を把握したり、テレビの主電源のONOFF、居間のカーテンの操作などをしていました。あと、居間の見守りカメラの電源もそのコンセントからです。

いつもはテレビの裏など気にしない母ですが、急に目に留まったのでしょう。テレビ裏のプラグを全部抜いてしまったのです。そうすると居間の見守りカメラだけでなく、朝に自動で開くカーテン、テレビもつきません。

カーテンが朝に自動で開かないとどうなるかというと、母は起きてカーテンを開けずに夜だと思って電気をつけてしまうのです。太陽光を浴びて体内時計をリセットしてもらうために自動でカーテンを開けていますが、それもできません。

さらにテレビがつかないので、居間に落ち着いて座ってくれません。デイサービスの送迎車が来るのを何度も何度も確認しに行くようになりました。

もちろん居間の見守りカメラも映らないので、このプラグを抜かれると遠距離介護の見守りができなくなってしまいます。

これ以上の対策はムリなので、コードを少し整理しました。もしまた抜かれてしまったときは、コンセントを覆い隠すなどして対策しようと思います。

今日もしれっと、しれっと。


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1件のコメント

こんにちは。久しぶりにコメントします。
私の母もあらゆるコンセントを抜いて大変でした。私は、抜かれそうなコンセントは、コンセントカバーをつけました。
ホームセンターで売っています。
母は現在、施設に入っていますが、一人暮らしの時はくどひろさんのブログ、大変お世話になりました。
改めてありがとうございました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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