締切間近!8/21(日)東京・品川開催「抗認知症薬の適量処方を実現する会」第2回特別セミナーのお知らせ

抗認知症薬の適量処方を実現する会

以前、このブログでもご紹介した、「厚労省が、抗認知症薬の少量処方を容認した」というニュースは、認知症介護をしているご家族にも大きな反響がありました。もう一度、ニュースを軽く振り返ると、

抗認知症薬 増量規定

認知症の進行を遅らせる「アリセプト」(一般名ドネペジル)などの抗認知症薬には、少量から始めて有効量まで増量する使用規定がある。規定通りに投与すると、患者によっては興奮や歩行障害、飲み込み障害などの副作用が出て介護が困難になると医師らのグループが指摘していた。 引用元:http://mainichi.jp/articles/20160601/k00/00m/040/153000c

このニュースに大きく貢献したのが、「一般社団法人 抗認知症薬の適量処方を実現する会」です。この会には、医師や介護家族の方から、認知症のお薬による副作用の事例が多く寄せられており、2016年7月末現在で162件ありました。

8月21日(日)に行われる第2回特別セミナーでは、この会の代表理事である長尾和宏先生と理事である河野和彦先生が寄せられた副作用の事例について、詳しく解説してくださいます。

病院から認知症のお薬を処方されてからというもの、どうも様子がおかしいとか、短期間で症状がかなり悪化してしまったというご家族の方は特に、このセミナーに参加してご自身で勉強してみるといいと思います。

河野先生のお話はマジメなんだけど、なぜか笑ってしまう要素も多く、今回もそんな軽快な語り口で楽しめるのでは?と個人的には期待しています。

実際、こういったニュースが出たからといって、すぐに周知徹底されるわけではありません。長野県では、こういうニュースがありました。

村瀬理事は「少量投与が認められた」とする一方、「多くの医師は少量投与の効果そのものを知らない」と指摘。「長野県は厚労省通知が大きく報道されるなど認知症に関心が高い。県の協力を得て周知活動ができないか」と提案した。山本健康福祉部長は「医療現場での適性利用は重要な課題だ。ただ行政がどこまで踏み込めるかは難しいテーマで、慎重に検討したい」と述べた。引用元:http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160708/KT160707ATI090016000.php

慎重に検討したいとは、実現はまだまだ先ということなので、介護家族はしばらく自己防衛するしかないです。こういったセミナーに足を運んで、医師の説明を聞いて、こういう事例があることを頭に入れておくだけで、認知症介護が全く違ってきます。

「多くの医師が知らない」と記事に書いてあるところがポイントで、医師が知らないなら家族はもっと知らないという現実があります。ならば、自分が勉強しよう!こう考えることが、認知症の世界では特に大切ですよね。

第2回特別セミナーの申し込みについて

申込締切日が迫っているので、ご興味のある方はお早めに申し込んだほうがいいかもしれません。

日時2016年8月21日(日) 午前12時~午後3時
(開場 午前11時30分)
場所東京・品川
THE GRAND HALL(東京都港区港南2-16-4品川グランドセントラルタワー3階)

・JR山手線・京浜東北線・横須賀線・総武本線・東海道本線「品川駅」港南口より
 徒歩3分
・東海道・山陽新幹線「品川駅」港南口より徒歩3分
・京急線「品川駅」より徒歩8分

参加費1,000円(テキスト代込 当日受付でお支払いください)
対象認知症に関心があるすべての方
演題と講師第一部 認知症とお薬-絶望から希望へ-(長尾和宏先生)
第二部 進行性疾患のせいにされ続けた認知症医療でのくすりの副作用(河野和彦先生)
定員450名(事前申込制・先着順)
※8月上旬より、順次参加証メールを発送します。
当日は参加証メールを印刷してお持ちの上お越しください。
申込締切2016年 8月 16日(火)

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

暑い毎日が続きます。新しい情報を提供して下さり有難うございます。新刊も読ませていただきました。今日は、つくば市で家族の会がありました。会の後、男性介護者が、認知症の人は相手を選ぶみたいだよ、この人なら安心して看て貰えると思って。と話していました。そうか私も主人に選ばれたのかあと、変な納得をしてしまいました。何処かで、意識改革をしないと、辛いだけ、相手を憎しむだけの介護になってしまいますものね。話しは変わりますが、どなたかフエルゴットを飲まれる方おられませんか?通販で求めたのですが、素人の悲しさ、主人には合わない様で止めました。勿体無いのでお分けしたいと思います。

星野さま

コメントありがとうございます。本も購入して頂き、ありがとうございました。

ご主人に選ばれてよかったですね、わたしも母に選ばれたと勝手に思っております。

フェルガードではなく、フェルゴットなんですね。確かにそういったものがあることは、ネットで見たことがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか