週刊朝日ムック『すべてがわかる認知症 2017』(朝日新聞出版)掲載お知らせ

レア人材

今日は休日なので、働き方のお話です。最後に告知もあります。

堀江貴文さんの新刊「多動力」が売れていますが、この中に大好きな「あの話」が載っていました。東京都初の民間人校長・藤原和博さんの「100分の1」を3回かけて、100万人に1人の「レア人材」を目指せ!という話です。

100人に1人という技を3つ掛け算しますと、100分の1×100分の1×100分の1=100万分の1になれるわけです。これで「100万分の1の希少性を獲得した」ということになるわけです。100万分の1の希少性というのは、だいたいオリンピックのメダリスト級です。
引用元:http://logmi.jp/131707

1つの分野で100万人の頂点に立とうとすると、フィギュアの羽生君ぐらい頑張らないとダメ!と記事にはありました。そんなのムリだから、複数の分野で100人に1人を目指して、レア人材になるという発想です。

わたしも会社員時代は、売上を予測して在庫を適正に保ち、回転率を見ながら、利益を最大化するという仕事をずっとやってました。数字ばかりみていた人が、40歳過ぎたら文章ばかり読むようになる・・・介護離職がきっかけで、理系から文系に変わるような進路変更です。

わたしのように脱線したら、元のレールに戻ろうと思う人がほとんどだと思うのですが、わたしは脱線したままフラフラしてたら、未体験ゾーンにどんどん足を突っ込むことになりました。100万人の頂点は目指してなくても、ひとつのスキルで定年まで逃げ切ろうと考えている人がほとんどだと思います。それだと「レア人材」にはなれません。

肩書きをたくさんもつ

「多動力」をまねて、今ある自分の肩書きを列挙してみました。

  1. 介護に特化した作家
  2. 介護を含むいろんな分野のブロガー
  3. 介護離職経験者(2回)
  4. 成年後見人経験者
  5. 認知症介護者
  6. 遠距離介護者
  7. 認知症ライフパートナー2級
  8. 認知症介助士
  9. ものがたり診療所もりおか・地域医療推進室非常勤

書いたもの勝ちなところも、正直あります。ひとつだけなら他の人にかないませんが、組み合わせたらこんな人探してもいないと思います、「レア人材」の完成です。会社員時代のスキルは残念ながら肩書きにできるまでになってませんが、それでもすべてに利用しています。

9番目の肩書きですが、母がお世話になっている「ものがたり診療所もりおか」の地域医療推進室ミーティングに参加させて頂いて、介護家族として、またビジネス的な視点で好き勝手言う役割を、昨年末からやっています。

医師、訪問看護師、社会福祉士、介護福祉士、ケアマネなど、みなさん医療や介護のプロですし、経験も豊富です。本当に勉強になることばかりで、めっちゃ面白いです。あとミーティング自体が懐かしい・・・フリーランスって話し合うこと、ほとんどないので。

わたしが入って、何の役に立つのか・・・素人だし・・と思ったのですが、面白そうな医療、介護の動きについては情報収集をハンパなくやってます。ブログや本を書いてますから、それが日常です。そういったことが、ミーティングで使えることもよくあります。

ネットがあっても、やはり盛岡よりも東京に住んでいるほうが情報が集まります。地域差はわたしの学生時代よりはないのですが、それでも東京に居たほうが情報の接点が多いなぁと感じます。

会社員時代の経験が、なんとなく介護やセカンドキャリアにも生きている・・・そう思います。人生ムダなことなど、何一つありません。

ひとつの仕事だけやっているなんて、怖すぎる!

「レア人材」になれると、仕事のリスクヘッジができます。わたしも介護1本で収入を得ているわけではなく、他にもいろいろやってます。

特に40歳を過ぎると、年齢というレッテルだけで忍び寄るリストラの影・・・ある程度のポジションにいないと、リスクありますよね。本にも書きましたが、副業をもってリスクヘッジしておくのが、今の時代の生き方だと思います。

わたしは毎年違う人と仕事をしていますし、仕事内容も違います。元々転職を4回経験しているので、ジョブホッパーと呼ばれていて、飽きっぽいんですよ・・・同じ仕事ずっとやってると飽きちゃう。今は毎年違うので、いつもワクワクしながら仕事してます。

飽きっぽいはずなのに、ブログだけは続けられる・・・それはブログが好きだからだし、ブログを楽しみに待っている方もいるのでいくらでも続けられます。やらされているのではなく、自分の好きで仕事をやっているのは大きいです。

週刊朝日ムック本掲載のお知らせ

2017年7月31日発売「すべてがわかる認知症 2017(朝日新聞出版)」に、わたしが取材を受けた内容が掲載されます。毎年、ペコロスさんのイラストが表紙になっていますが、2017年はどうでしょう?予約販売がすでに始まっています。

どういった内容になるか分かりませんが、認知症の本を広くチェックしている割に完全に見落としておりました。わたしのお知り合いも登場するそうで、ちょっと楽しみです!

ちなみにこのムック本は2015年、2016年と毎年出版されています。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか