牛窪恵さんの話を聞いて、「30年後の介護」 は安泰だと思った!

「おひとりさま」 ?「草食系」 ?といった言葉を生み出してきた?「ほんまでっか!?TV」 などでおなじみのマーケター牛窪恵氏。

介護とは無縁の 「世代別のマーケティング」 の講演に参加したのですが、話を聞いてなぜかこう思ってしまったんですよね~

「30年後超高齢化社会がきても、日本の介護は安泰だ!」 と。

これは介護保険制度がとか、新薬が開発されているからとかそういう話ではなくって、

「若い世代(現在の36歳以下)の消費行動」

の話を聞いて、安泰だ!と思ったのです。

アラサー~草食系世代 (現28歳~36歳) の 「ファミ婚」

「家族全員でケーキ入刀」 をする 「ファミ婚」 というのがブームらしいですね。わたしは、カセットに息をフーって吹きかけるファミコン世代です。

母親から子どもへラストバイトさせたり、親族が新郎新婦に指輪を渡したり、団塊ジュニアなわたしには考えられないのですが、披露宴で母親が前に出ることが多くなっているのだとか。

こう聞くと 「マザコンだ!」 とか 「最近の若者は!」 と口に出す人もいると思いますが、夫婦でなくって家族で楽しむ場に移行しているんです。これが 「ファミ婚」 です。

「両親との距離がこんなに近づいているなら、介護も安泰だ!」

とこの話を聞いて、思ったわけです。介護状態に陥ったら、両親を放り出す・・・ってこともあるかもしれませんが(笑)

ゆとり世代(現18~27歳)の「近接居住」

20代~30代夫婦の65%は、両親と近くに住む近接居住なんだそうです。結婚後も親が大好き!「親ラブ族」が増加しているんだとか。わたしはとにかく親から離れたい人だったのでこの話にも驚き、同時に、

「両親との距離がこんなに近づいているなら、介護も安泰だ!」

とまた思ってしまったわけです。この世代は母の日や父の日にお金を使う人も相当増えているというデータもあり、まさに恋愛 → 家族。 母娘消費であったり、家族(グループ)として消費するという話は、なんとなく理解できます。

これら若い世代が30年後に介護に突入したら、なんとなく親の面倒を見てくれそうな・・・ 

女性のトレンドをつかむ というマーケティング講演を、介護に置き換えて考えてた人は他にはいなかったでしょうね(笑)


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか