自分の素性を明かすタイミングを完全に失った話

40歳で人生2度目の介護離職をして、この介護ブログを始めたのが2013年です。

ハンドルネーム40kaigoという名前でブログを書き始め、肩書というか職業はブロガーですが、40kaigoでは誰か分かりません。匿名状態が実質3年くらい続き、40kaigoの名前では本が出せなかったので、工藤広伸として活動するようになりました。

通っている歯医者や美容室で勤めている会社の話になることがあり、もし本当のことを伝えたらきっと、こんな会話になるだろうと想像しました。

くどひろ
会社を辞めて、フリーランスになったんですよ。
美容師さん
え、なんで会社を辞めたんですか?何のフリーランスなんですか?

しかし、この話の展開は面倒で、会社を辞めた理由に始まって、今やっていることやブログの説明、出版した本、介護の状況など要約できる内容ではありません。

結局面倒になり、会社員の設定のままでいいやと決め、8年その状態が続いています。歯医者の受付の方なら、健康保険から国民健康保険に切り替わっているので、あれ?と思われるのですが、そんな細かいところまで誰も見ていないので、特に何か言われることもありません。

最近は、「テレワークですか?」とよく質問されます。なぜかというと、わたしは美容室も歯医者も平日の午前中に予約するからです。

これはフリーランスの特権だと思っているのですが、予定は人が少ないところを狙って入れますし、移動も同様です。しかし、そういう方は多くないし会社員と思われているので、美容師さんも平日午前中に来るのなら、テレワークだろうと勘違いするのです。

もし、テレビや週刊誌で見つかって、「工藤さん、見ましたよ!」と言われたら、ちゃんと説明するのですが、そんなに尺の長い番組に出演していませんし、頻繁に露出しているわけではないので、ずっと変わりません。完全に自分の素性を明かすタイミングを見失ってます。

隠しているわけではない、かといって積極的にオープンにするつもりもないので、このままでもいいと思っていますが、会社の話を深く突っ込まれると、毎回話を作らないといけないので面倒だなと感じています。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか