9年ぶりに元同僚から突然連絡がきて感謝された話

あと1週間、遠距離介護のタイミングが後ろにずれていたら、全部ではないけど東北新幹線に乗れていたのにと思いながら、自宅 →(電車)→ 羽田空港 →(飛行機)→ 仙台空港 →(電車)→ 仙台駅 →(高速バス)→ 盛岡駅 → ホテル の道程を、7時間かけて移動しました。

東北新幹線が動いてないので、飛行機も高速バスも満席。バスの乗継時間が足りず、仙台で次のバスまで1時間足止めをくらうなどした結果の7時間でした。記事タイトル下の写真は、盛岡駅西口バスターミナルです。

9年ぶりの突然の連絡に警戒

先日、9年間全く連絡を取ってなかった会社員時代の元同僚から、突然連絡がありました。彼の連絡先をわたしは知らず、向こうもわたしの連絡先を知りません。

どうやって連絡が来たかというと、LINEで交流のある別の元同僚から「中村さん(仮名)が、工藤さんに連絡したいらしい」と連絡が来て、LINE IDと電話番号が書いてありました。

別の元同僚のLINE自体がスパムなのか?と警戒しましたが、その人のわたしの独特の呼び方から、たぶん本物。でも、昔高校の同級生から何十年かぶりに連絡が来て、会ってみたらある団体の勧誘だった経験があったので、警戒度MAXのままLINEではなくSMSを使って連絡。

すると、ちゃんと元同僚につながりました。スパムじゃなくホッとしたのですが、何の用だろうか?

仕事か介護の件だろうと思っていると、メッセージにはわたしへの感謝の言葉が書いてありました。正直、なんで今ごろ? と思いつつ、感謝されることしたかなと。突然過ぎる感謝の言葉でしたが、ちゃんと理由が書いてありました。

彼が長年お世話になった元上司が亡くなって、その上司の元を転職で離れてしまったので、亡くなる前に感謝を伝えられなかったと。それで伝えたいときに感謝を伝えないと後悔すると思ったらしく、その中にわたしがいたというのです。

確かに!その気持ち、よく分かる!認知症の母は、あと何年かしたら息子のわたしを忘れると思う。そうなる前に感謝の気持ちを伝えようと思って、前に会話の中でありがとうと伝えた。すぐ忘れちゃったけど。

彼とわたしは同じポジションで、仕事でよく怒られてました。人生振り返っても、あんなに怒られた経験はなく、家の帰る方向が一緒だったので、酒場でよく傷の舐め合いをしてました。

ただその職場がわたしには不自然に思えて、だけど彼はプロパーだったから、他社を全く知らない。わたしはたくさん転職していたので、おそらく他社ならこうだよっていう話をして、それから何年後かに彼は転職して、それが人生において良かったようで感謝されました。

わたしもあの会社には長く勤めませんでしたが、そこから紆余曲折があって、今はこうして楽しく発信できているので、結果としてあの会社のおかげで、今があると思ってます。

感謝の気持ちは伝えたいときに、すぐ伝えましょう!

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

遠距離介護の大変なところのひとつに移動がありますね。

地方新聞で、くどひろさんの記事を読んでから色々参考にしています。
自分の家族(主人、子ども)との生活を保ちながら、介護できているのはくどひろさんのおかげです!(父には少し罪悪感ありますが)
ありがとうございます(^-^)

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか