平山貴久先生の鹿児島認知症ブログを読んでいると、未だに抗認知症薬の使い方を誤る医師が登場する。最近の記事は、レビー小体型認知症の方へのドネペジル処方で動かなくなった方のお話。
2012年からこうした情報を集めるようになって、9年経って改善されるかと思いきや、変われない人は変われないのかなとも思う。介護家族は引き続き情報収集が必要になりそう。
わが家は最初からコウノメソッドを選択して、実践医を頼っている。その選択をしておけば、かなりの確率でこんな処方にはならないはずだし、実際そうだった。
一方で、長谷川式認知症スケール30点満点で9点まで来た母。抗認知症薬やサプリメントだけで認知症が根治するわけではなく、やはり進行はする。その中で抗認知症薬ではなく、サプリや健康食品を中心にやってきたので、大きな問題はない。
コロナ禍と寒さのWパンチで、母の認知症の症状も明らかに変化している。以前のように頻繁に帰省できないし、ものわすれ外来へ通う機会も減った中で、タキシフォリンの提案を受けて試している。
始めてフェルガードを1週間抜いてみた
タキシフォリンとは、ロシアのカラマツから生成される天然フラノボイド。少し前になるが、国立循環器病研究センターのプレスリリースを引用する。
タキシフォリンにより脳内Aβが減少しただけでなく認知機能障害も回復させられることが明らかになったため、アルツハイマー病の有効な治療薬候補となると考えられます。今後は認知症新規治療薬としてヒトへの効果を確認するため、2017年度中の治験開始と2025年中の臨床応用を目指します。
引用元:ncvc.go.jp/pr/release/20170404_press.html
アルツハイマー型認知症の母はこれまで、フェルガードというサプリメントを中心にやってきた。正直なところ、種類を変えても何が正解なのか分からない部分も多かったのだが、今回タキシフォリンを試すことになり、8年で初めてフェルガードを1週間抜いた。
その時の様子をブログ記事にしたのが、こちら。夜中にリンゴをむいたり、失禁したりした。
わたしが2階で仕事していると、1階に居る母はすぐ寝る。起きてすぐ、寝ぼけたことを言う習性があり、来訪者が今来ていたとか、なくなった祖母が生きているとかいう。幻視というより、寝起き直後に自分を認識するまで(居場所、日付など)の間に、混乱しているような気がする。
失行も多く、エアコンとテレビのリモコンの違いが分からない、デジタル電波時計のデジタル数字が読めないなど、いろいろなことが起きた。
1週間後にフェルガードを復活したわけだが、昼寝時間も減って、リモコンの誤操作も減った。フェルガードのおかげかも?と思えることが増え、結局、フェルガードとタキシフォリンの両輪でいくことになった。1週間抜いたおかげで、改めてフェルガード効果を確認できたような気がする。
そして、タキシフォリンに関して、こんな記事もある。
今回のテーマは「シロスタゾールとタキシフォリンの関係」。どちらも認知症への対応素材であり、両素材の併用療法がアルツハイマー病と密接な関連が明らかとなっている脳アミロイド血管症の新規治療薬として期待されているのです。
引用元:https://sanoh-corp.jp/post-708/
たまたま調べていたら、うちと同じ組み合わせだった。タキシフォリンの効果は正直よく分からないのだけど、9点まで来て何か試したい気持ちが強いので、このまま様子を見る。
音声配信voicyの最新回は、介護の扱いをネガティブにされるメディアに対して、わたしがやってみたことのお話です↓
今日もしれっと、しれっと。
工藤 広伸さんこんにちは。
初めまして、セイバーと申します。
いつも記事を読ませていただいております。ありがとうございます。
タキシフォリンをお母様に服用させていらっしゃるんですね。国立循環器病センターの研究でも
明らかになっています。
こちらの記事で公表されています。
http://www.ncvc.go.jp/pr/release/20170404_press.html
ご参照いただければ幸いです。
セイバーさま
こちらも情報提供ありがとうございます。
わたしのブログ記事の途中の引用文のところに引用元のリンクが書いてあって、まさにお知らせ頂いたものです。