東京・表参道で行われたアラジン介護者フォーラム2014。東京海上日動ベターライフサービスのケアマネジャー石山麗子さんの講演 「ケアマネジャーとしてシングル・働く介護者のサポート事例から」で、ひとつ驚いたことがあります。
「こういうケアマネジャーが、世の中にいるんだ」
と。同フォーラムの講演で、ワーク&ケアバランス研究所の和氣美枝さんが開催している介護ミーティングでも、ケアマネさんとの付き合い方が必ず話題になると言ってました。介護者にとって、ケアマネさんとのつきあい方というのはだれもが気になるんですね。
ケアマネの支援対象は利用者であって介護者ではない
ケアマネの世界では利用者本位という言葉が何度も出てくるんだそうで、決して介護をする家族中心ではないという事を言ってました。
当たり前のようですが、介護者の方はそうとらない人もいるんじゃないかなと。ケアマネさんが最初に行うアセスメント(ヒアリング)でも、家族情報は23項目中1項目しかなく、ケアマネ教育においても家族関連は極端に少ないそうです。
これを変更すべく石山さんが動いてくれて、制度が改善される方向にはなっているそうですが、それでも利用者本位であることに変わりはありません。
ケアマネに対してアピールはしたほうがいいという事を言ってました。例えば介護離職の恐れがあるならば、絶対に仕事を続けたい!という意思表示はすべきと。
なるほど・・・石山さんのようなケアマネさんばかりではないので、適当に話を流されてしまう可能性もありますが、言うべきことは言ってみる というのは大切なようです。
ケアマネさんの差
全国のケアマネさんすべてが石山さんのような方かというと、決してそんな事はなく石山さんのような方に当たる事は稀と考えるべきです。うちはコウノメソッドに頼って認知症治療をしていますが、先生から最初にこう言われた事を覚えています。
「認知症治療において、ケアマネさんで差がきっちり出ますよ」
スキルも知識量もバラバラなケアマネさん。われわれ介護者はケアマネさんに藁にもすがる思いで相談したりしますが、そのケアマネさんが合っているかどうかは正直分かりません。
今回講演で驚いたのは、利用者本位と言いながらも、家族の分析はケアマネとして必須と考える石山さんのような方も全国にはいるということです。試みとしては、民間企業の人事部とケアマネさんが同席して話し合いをしたという事もあるようですよ。
常にいろんな情報を収集していて欲しいな・・・ケアマネさんに対してはそう思う一方で、どういうキャリアでケアマネさんになったかでも(看護師さんからなったとか、社会福祉士からなったとか)得意分野も変わってきます。
ケアマネさんに対するわたしの考え
これって認知症における医者選びと同じことなんじゃないかな?って思います。お医者さんに差があるように、ケアマネさんにも差があります。
「あのケアマネさん、全く役に立たない」
って言うのは簡単ですが、やはり介護者自身が勉強する必要があって、いろんなコミニケーションを取る中で、ケアマネさんの知識を引き出す事が必要ではないかと。ケアマネさんも変更できるので、お医者さん同様セカンドオピニオン、サードオピニオンという発想は必要です。
ケアマネさんについて、他の方がどう思っているか聞いた事がないので今度リアルイベントに出て、お話を聞いてみたいと思います。
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