成年後見人の報酬が確定しました!

先日、家庭裁判所から成年後見人の「報酬」の連絡がきました。ちなみに裁判所に報酬の申立をした記事は、下記です。

成年後見人の「報酬」 をもらうために、家庭裁判所に提出したもの

  1. 報酬付与の申立という資料
  2. 付加報酬を求める場合の資料

重要なのは2です。

2は、自分が成年後見人として「どれだけ苦労したか」をアピールすることで、1年間頑張った報酬が決まります。ただ、報酬がいくらなのかは「被後見人の財産金額」で決まります。例えば、資産1億円もっている人の成年後見人のお仕事と、資産100万円の人のお仕事は違います。

当然、財産が多い人が 「報酬」も多いことになります。目安としては、

  • 1000万以下の場合、月2万円
  • 5000万円以下の場合、月3~4万円
  • 5000万円以上の場合、月5~6万円

わたしがもらった成年後見人の報酬金額

実際、裁判所から送られてきた報酬書類がこちら。(下記画像)

一番下に金額が記載されていて、それを「報酬」として頂く事ができます。実際、成年後見人として任命される前から、後見人のようなお仕事をしていたので、1年間という期間で申請したのですが、返ってきた書類を見ると、

就職の日(成年後見人になった日)から終わった日 までに、変わっていました。最初見た時は、

「げっ、期間短縮されているから、報酬も減らされているなぁ」

と思ったのですが・・・・

housyu
送られてきた書類

具体的な報酬金額を書くと財産がばれるので、感想で想像してほしいのですが、上記の目安金額よりも

「多かった!」

どれくらい多かったかというと、想定の1.5倍くらいはもらえたと思います。裁判所にしょっちゅう通ったから?これは違うと思いますが、想像するに、

  • 東京と地方都市の往復で、通常よりも職務が困難であったこと
  • 財産のありかが分からず、銀行や郵便局などを探し回って見つけたこと
  • 介護すべき父が別居していたり、母は認知症であったこと
  • 介護退職してしまったこと

などが、「報酬」 を押し上げたのでは?と勝手に想像しています。

となると、「付加報酬を求める場合の資料」の書き方はとても重要ということになります。この報酬は、祖母の財産から支払われるので、結局は相続人である母からもらうんですけどね。確定申告前なので、この報酬が申告対象かどうかも記載しておきます。ずばり、

「課税対象」

です。えーーーー!わたしのように個人で報酬をもらった場合は、「雑所得」扱いで申告する必要があります。同じく亡くなった時に喪主がもらえる、市町村からもらう後期高齢者医療制度の葬祭費は、非課税です。

今日から成年後見人になりました(第2版)

今日から成年後見人になりました(第2版)

児島 明日美, 村山 澄江
1,650円(12/10 14:44時点)
Amazonの情報を掲載しています

にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか