「スタッフが善意でした介護行為に対して、認知症ご本人が抵抗を示される」ってなに?

認知症 抵抗

協会の村川浩一常務理事は、認知症介護の難しさの1つとして、入所者との「コミュニケーション」の難しさを挙げた。「コミュニケーションがなかなか取りにくく、スタッフが善意でした介護行為に対して、ご本人が抵抗を示されることもある」引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160401-00004493-bengocom-soci

日本認知症グループホーム協会が、「認知症高齢者虐待防止宣言」を発表したという4月1日のニュースの引用です。あるところでひっかかってしまい、思わず引用してしまいました。

「スタッフが善意でした介護行為に対して」

このニュースを扱った記者さんの「誤訳」の可能性もあります。こんな発表してないのに、記者さんの主観で・・・ということは、ホントよくありますんで。

善意でした介護行為って?

このコトバは結局、こういうことだと思うんです。

そもそもスタッフは善意と思っていても、認知症ご本人は「善意とも思ってない」から抵抗する

あと行間に、こんな文字も入っているようにわたしには見えます。

「スタッフが善意で(してあげた)介護行為に対して」

どこか「見返り」を期待している感が、このわずかな文章の中からひしひしと伝わってきます。記者が歪んでいるのか・・いや、わたしが歪んでるのかも(笑)

「こっちは善意でやってんのに、何で抵抗するんだよ!」

わたしはこう翻訳してしまいました。そこを柔らかくごまかすために、「ご本人が抵抗を示されることもある」と丁寧に書いてカバーするっていう・・・カバーできてないけど。たぶん、コトバに対して敏感になっているだと思います、わたくし。

認知症ご本人の気持ちは正直分からないので、「善意でやった」とか言っちゃダメですよね。「優しさ」を押しつけてもダメ。また「感謝」とか「見返り」を期待してもダメです。やっぱり「無の境地」ですよ、「しれっと」ですよ。

月曜日からよくもまぁ、ほんの少しの文章で妄想を広げるなぁ・・・って自分でも思います。でもグループホームの職員の方がもし、こういう気持ちでお仕事していたらと想像したら・・・怖っ!

「認知症高齢者虐待防止宣言」を発表した記者会見で、まさかの虐待の原因を発表しちゃってる・・・と思ってしまったというお話でした。記者の方の誤訳でしょう、ねっ。

今日もしれっと、しれっと。

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4 件のコメント

  • グループホームのスタッフは、認知症を理解していない。
    この人たちの善意って、単なる思い込み!入居者にとっては、迷惑千万!
    小さな親切・大きなお世話!
    と言ってしまうと言いすぎかもしれないが、そうならない様にスタッフの教育をして欲しいですね。
    訪問で、グループホームに出入りしたものの感想。
    認知症の方を理解し、認知症の方の気持ちに寄り添っているスタッフだと、流れる時間が全く違う。入居者の表情が違う。こう言う施設に行くと、ほっとします。

  • 小関先生

    わたしが参加する講演会やセミナーが偏っているせいか、

    『スタッフがルーティーンに追われて、認知症を理解してない』

    というお話をよく聞きます。施設に関してわたしは現状をあまり知らないのですが、小関先生のいうようなスタッフがいるところがいいなぁと思います。在宅でできるだけいけるところまでいくつもりでいます(母の希望でもあります)

  • こんばんは。

    そもそも、介護は、善意でするものじゃないです(…と思います)。

    (この後『…と思います』を付けたい文章が続きますが、面倒なので省略します)

    医療や看護は、善意でするものじゃないです。
    患者さんに必要なそれを、医師や看護師が的確に判断してプラン立て、実施します。
    判断を誤ったり、実施時にミスが出たりすることも、あるかもしれませんが、
    基本的には、プロがプロとしての仕事をする…てことです。

    その心の奥深くには、確かに『善意』も存在するでしょうけど、
    冷静で的確な判断をしようというときに、前面に『善意』を持ってきてはダメでしょう。
    私は『善意でする医療(看護)行為』は、あまり受けたくないです。

    介護も同じで、スタッフはプロなのですから、
    理論とテクニックと経験値で最善の対処をするのが本来でしょう。

    私は、訪問ヘルパーの一部の現場と、デイサービスの利用者家族の側からしか見ていませんが、
    施設では、利用者さんが24時間いる日が続くので、
    ときには2人ががりでの介護が必要な方もいらっしゃることを考えれば、
    介護スタッフの人数が(たぶん)圧倒的に足りず、ただ事でないほどタイヘンだと思われます。

    それでも、うまく機能しているところもあって、
    毎年のように変る介護保険のありようにも、ブレずにやっているみたいです。

    スタッフの定着率の高さは、結構その施設がいい…てことかも。
    居心地がいいと感じるスタッフが(余裕をもって)定着しているなら、
    利用者さんも居心地がいいと感じている可能性は高いかもしれません。

    我家も、できるだけ在宅で行くつもりですが、
    事故でもあれば、私が先に逝ってしまうこともあり得ますし、
    施設見学して、なるべく平和な時間が流れているっぽいところに複数申込みをしておきます。
    (現在、入居申請済みは3件です)

    ちなみに、今年から、介護保険証の有効期限で、申請有効期限が切れて、
    介護保険証の有効期限の変更の申請をしないと、当初の申請が無効になります。

    これから被介護者が激増するので、国はなるべく補助を省略したいのは分るけど…。
    要らぬ文書と手続きばかりが増えるのは、勘弁してほしいです。。

  • すいかずら姫さま

    >スタッフの定着率の高さは、結構その施設がいい…てことかも。
    >居心地がいいと感じるスタッフが(余裕をもって)定着しているなら、
    >利用者さんも居心地がいいと感じている可能性は高いかもしれません。

    全く同じこと、考えていました。うちはスタッフの皆さんに恵まれていますので(大変そうに見えることもありますが)、母も文句いう事もありますが居心地がいいんだと思います。

    自分が先に逝くことを考えるのは、必要ですよね。その第一歩として、自分のエンディングノートを書いておこうと思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)