「資生堂ショック」はアベノミクス「介護離職ゼロ」に大きな影響を与える!

資生堂ショック

注)このお話は、介護 “職” 離職ゼロの話ではありません。

大きな話題になっている、NHKおはよう日本で放映された 「資生堂ショック」 。念のためおさらいしておくと、

多くの企業が出産後に職場復帰した女性社員を支援する制度を導入しています。育児休暇や短時間勤務などをいち早く導入してきたのが、大手化粧品メーカーの資生堂でした。

ところが資生堂は去年(2014年)4月、こうした制度について大きな方針転換を打ち出しました。子育て中の女性社員にも平等なシフトやノルマを与えるものです。その内容に、世間では“資生堂ショック”ともいわれています。
引用元:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/11/1109.html

この短時間勤務制度の利用者の増加につれ、資生堂の売上が減ってしまったんだそう。その結果、

販売の現場では、子育てをしていない美容部員に遅番・土日勤務の負担が集中。こうした社員からは「不公平だ」「プライベートの時間がない」などの声が続出するようになりました。経営陣は制度運用の見直しを迫られたのです。
引用元:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/11/1109.html

結局、役員から 「制度に甘えるな」 という警告が子育て中の美容部員に伝えられ、短時間勤務の利用者でも公平に土日勤務や遅番をこなすことになったのです。これが、「資生堂ショック」 です。テレビで紹介された美容部員さんは

時短者だから無理、やる気がない、そうは思われたくはない。今後はひとつ上のステップで、店を統括できるチーフ、マネージャーの立場を目指せればと思う。
引用元:http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/11/1109.html

時短の人だって、やる気がある!時間の長さとやる気や仕事の出来は関係ないのにそういう目で見がちです、よく分かります。この話を、介護で考えたらどうなるんだろう?と。

アベノミクス 「介護離職ゼロ」

以前、介護離職経験者としてこのようなことを書きました。

特養も、介護職の離職ゼロもわたしから言わせると、あとの話なんです。

以前ご紹介した、(株)明治安田生活福祉研究所が2014年11月に調査した 「仕事と介護の両立と介護離職」。その結果をもう一度ご紹介しますと、

・介護が始まって2人に1人は、1年かからずに転職や介護離職する
・介護離職の最大のきっかけは、「自分以外に介護する人がいない」

自分以外に介護する人がいない = 介護離職 って、よく見ると関係ないですよね。自分が介護することになっても、働ける環境があれば働くはず。結局、仕事との両立が難しかったり、職場の理解がなかったりすることが一番の問題です。

介護離職ゼロを目指すには、特養増やすとか介護職の離職の前に、働き方の多様化が最も重要という記事を書きました。

「資生堂ショック」で見えたもの、それは 「同僚の嫉妬やねたみ」 です。介護に置き換えるならば、「介護だからって、休み過ぎじゃない」「そんなに何回も警察沙汰になるぅ?」 という、同僚の目です。

発売中の自著でも、わたしが介護で休みがちな同僚への不信感を20代に持ち、今ならその状況が痛いほど分かるという事を書きました。結局こういった同僚の冷ややかな目が、介護離職の大きな原因となるわけです。

離職する側もピュアな考えで、「みんなに迷惑はかけられない」と考え辞めてしまいます。多くの人が経験する育児ですら、このように理解が得られないのに、介護なんてもっと理解は得られません。

アベノミクス新3本の矢が掲げる「介護離職ゼロ」という目標は、こういったマインドによって達成が困難になります。では、どうするか?

一企業が推進したほうが影響力を発揮する!

育休時短制度を推進したことで、社会に大きな影響を資生堂は与えて来たわけですから、介護のほうもある企業が推進することで、世の中変わるんじゃないか!そう思います。

その企業はどこか・・・やっぱり 「大和ハウス工業」 さんに頑張ってもらうしかないです。国が推し進めるより、よっぽど影響力あります!これがいいという空気になれば、一気に広がります。大和ハウスさんの詳しい介護制度については、下記記事を見てください、先いってます!

  大和ハウスの 「介護サポート」 がハンパない! 大和ハウスの 「介護サポート」 がハンパない!

今日もしれっと、しれっと。

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2 件のコメント

  • きれい事としては他人に優しくありたいと思いますが、
    職場で雇用されている従業員同士の関係は、扶養・被扶養の関係ではない。
    従業員Aさんの家庭の事情のため、いつも私の負担が増えるとしたら、
    やはりそれは容認できない。所定の業務がこなせないのであれば、
    配置転換か、規模の小さな会社であれば配置転換は無理なので離職となる。
    職場とは仕事をする場所であり、家族の話をする場所ではありませんから、
    家庭の事情を勘案するのは、本末転倒というものでしょう。
    議論すればするほど、資生堂のようになるのが自然であると、私は思います。
    「職場の理解が得られない」という発言自体に、いち従業員の分際で何様なのかなと思います。

  • 通行人さま

    コメントありがとうございます。

    わたしも20代の頃は、通行人さまと同じ考えで、自分の負担が増えるのがいやでさっぱり理解できませんでした。

    いざ自分が介護離職した時は、そういった自分の経験から職場の理解を期待することも理解が得られないと嘆くこともなく、さっさと辞めてフリーランスの道を選びました。結果正解で、職場もダメージは少なかったし、わたし自身もさっさと割り切れてよかったです。通行人さまと同じ考え(負担が増えるとイヤということ)を持つ方が、普通ですよね。経営者っぽいコメントなので、尚のことかもしれませんね。

    育休時短制度の広めた資生堂が、このショックで逆行の世論を作るのかどうか・・それが自然なのか、見守っていきたいと思ってます。

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