認知症の経過報告(17週間目・18週間目)

認知症の母(70歳)が、コウノメソッドと出会ってどんな経過をたどるかを書いて今回で18週間目に突入。わたしが不在な2週間の間、なかなか素敵な出来事がありました!

認知症の母の状態と、現在行っている認知症治療

・コウノメソッド実践医にアルツハイマー型認知症(軽度)と診断されたのが、2013年4月上旬?
・おそらく1年前くらいに発症、祖母が子宮頸がんで入院して家で1人になってから一気に悪化
・サプリメントのフェルガード100M(1日2回)と、お薬レミニール4mgを1日1回処方。

レミニールを服用開始した初めての週

レミニール4㎎を朝食後に飲み始めたのが、この17週間目からです。レミニールの効果がどうかというと、わたしはテンションが若干高くなっているかな?と感じています。それ以外に何か違いがあるかというと・・・今のところ違いは感じません。前回の経過報告でも同じ事を書いたので、変化なしということですね。

このレミニールを認知症の母ひとりでどう飲ませるか・・・

フェルガードというサプリで今までさんざんテストしてきましたが、ぶっちゃけうまくいきませんでした。今回はサプリでなく、お薬。飲みすぎるわけにはいかないということで、あの方々が立ちあがってくれたのでした!

こういう看護師さんや薬剤師さんって、世の中にいるんですね(涙)

以前のお薬タペストリーだと、曜日を間違えていました。月曜日の朝に飲むべきサプリメントは、下写真の赤矢印のものです。ところがうちの母は青矢印のほうを飲んでしまいます。1回曜日がずれると、ずっとずれるし、しまいには曜日関係なくタペストリーのサプリを手当たり次第飲んでしまいます。

薬間違い

手当たり次第サプリメントを飲むのは大丈夫ですが、これをレミニールという薬でやられてしまうとNG。ということで、訪問看護師さんと薬剤師さんのアイディアで下記写真に変更になりました。看護師さんから電話を東京で受け、今回実家に戻ってみてみるとこう変わっていました。ポケットがクリアになって、間違いがなくなりました!

タペストリーの下には緊急連絡先まで記載して頂いてまして・・・・
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お薬カレンダー

電波時計をタペストリーの横に設置して、日付も曜日もばっちりチェックできるようにしているんですが、母は認知症・・・こんなものスルーです。そっちは想定済なのでいいとして、驚くべきはこういう提案をしてくれる訪問看護師さんや薬剤師さんが世の中にいて、しかも我が家の担当であるということです!

在宅療養支援病院という、いわゆる在宅生活をサポートするタイプの病院の特性上、いろんな在宅介護のノウハウをお持ちなんだと思います。ノウハウだけでなく、看護師さんやその職場の皆様のお人柄も素晴らしいからこうなるんだと思います。認知症である母と看護師さんの会話も、毎回勉強させられます。

わたしはつい、母に毒づいてしまうんですが、なんていうんでしょう・・・モノの言い方って、そういう言い方ってあるんだな って毎回気づかされて、反省しています。サラリーマン時代、チームメンバーにはそういう気遣いをしながら仕事してきたんですが、なぜか母親にはできないんですよね・・・人間としての小ささを毎回、看護師さんやヘルパーさんを見て痛感します。

大学病院は絶対にこんなサポートはないですし、かかりつけの神経内科も一番近くにいるのに100%ないです。このブログの1番の人気記事なんですが、こちらの病院を見つけるまでの回り道がハンパなかったので、その苦労も報われるというものです(涙)

さらに素敵なものを発見しました!

伝票

右がヘルパーさんが来た時にどういう事をしてくれたかを書いてくれる伝票のファイルです。実は訪問看護師さんがうちに来てくださっても、何も履歴が今まではなかったんです。で、わたしが

『このヘルパーさんの伝票の余白に、チョチョっと訪問記録を書いていただけると助かります』

と言ったところ、なんと左のような伝票が家にあるではありませんか!!!

手作り感満載の表紙は、お花の切り絵のような表紙で、中に訪問記録が記載されておりました。絶対ないですよね、ここまでしてくれる看護師さんや病院って?この伝票と母へのバースデーカードもありました。さらに看護師さん自身の写真もおいてありました。

ヘルパーさんや看護師さん、いろんな方がいらっしゃるので母も覚えられません。そこでわたしがアルバムを作って、写真に名前を書いてそれを見せているんですが、その事を知っている看護師さんがうちに来る可能性のある看護師さんすべての写真を用意してくれてました。

本当にありがたく、感謝の言葉しかありません。激務で時間も作れない中での作業ですからね・・・どうやって感謝したらいいんだろうなぁ~

結論

レミニールの服用後の大きな変化はないですね、よくもなっていないし悪くもなっていない。でもサポート体制はますます充実してきました。あとは会話の時間をもっと増やす必要があるなぁ・・・・

フェルガードについての詳細記事は、フェルガードという米ぬかサプリメントとコウノメソッドのはなし に書いてあります。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか