飼っているペットが示す飼い主の認知症のサインとは?

年末年始は、久々にご両親や祖父母に会う方もいらっしゃるかと思います。

お盆と年末年始になると、わたしのところにはこんな依頼がよく来ます。

メディア担当者
くどひろさん、久々に親や祖父母に会ったとき、どんなところに認知症のサインが出ますか?

このブログは、すでに介護されている方が多いので、こういうネタはあまり取り扱いません。他メディアのみで、こういう話を書かせて頂くことが多いです。

お医者様が絶対に着目しないであろう日常のふとしたところで感じる、認知症のサインを書きます。わたしの母、祖母、同じ介護仲間の話から、サインについて書くのですが、つい先日ラジオで聴いた認知症サインは、「なるほど~」と思ったので、取り上げます。

ひだまりハウスで聴いた認知症のサイン

毎週日曜日の朝6:25からニッポン放送で放送されている、ウィークエンド・ケアタイム「ひだまりハウス」。町亞聖さんと朝田隆先生が、認知症の回を担当されています。(1週おきで、うつ病・認知症が交互に放送される)

わたしの加齢によるデブ化を止めるため、ジムで歩いたりランニングするときに、radikoでこの放送を聴くこともあります。今週日曜日放送分で、なるほど!と思った認知症サインがこちら。

女性リスナー
犬が太ったことで、認知症ということに気づきました。母がえさを何度もあげてしまうため、犬が太ってしまったのです

認知症のサインネタはをたくさん持っているのですが、犬の体型の変化で認知症に気づいたというこの話に、ちょっとびっくりしました。

家で犬や猫を飼いたいけど

うちの母が最近よく言うのは、

ひろ、犬とか猫飼ったら、どうなるかね

独居なので、わたしとしては犬や猫を飼いたいのですが、うちの場合はいろいろと問題があります。

  • 決まった時間に、水やえさをあげられるか
  • 犬の散歩を定期的にできるか
  • 抜け毛など、きちんと掃除をするか

足が不自由なので、犬の散歩がまずできません。このリスナーのお母さまと同じように、何度もえさをあげるか、もしくは全くあげない可能性もあります。餓死も想像してしまいます。猫や犬が部屋を荒らしてしまいそうですし、ネガティブなことばかり考えてしまって、結局踏み切れません。インコも考えましたが、同じことになりそうで。

先日取得した資格、認知症ライフパートナー2級のテキストに「ドールセラピー」の話があります。認知症の人に、赤ちゃんと同じくらいの重さの人形を抱かせることで、愛情を注いだり、守ってあげるという気持ちが起こって、認知症の方がイキイキするというものです。

この話からも、ペットを飼うということはいいなぁと思いつつ、わたしもずっと一緒にいるわけではないので、正直厳しいと思って、今は何もしていません。本気で検討したのは、ロボットです。Pepperくんとかロボホンとか、会話してくれるロボットがいいかなぁ・・・と思いつつ、こちらもまだ実行に至ってません。

ということで、年末年始帰省したら、飼っているペットの体型の変化をチェックしてみてください。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

私もpepperを考えました。というのも、赤ちゃんドールを以前考えたのですが、病院で赤ちゃんドールを抱っこし、ずっと話しかけている患者さんを見かけました。周りの人から好奇の目でみられていた感じがして、付き添っている私は全く構わないのですが、母が空気を察知して落ち着かなくなるといけないかな?と思い、でもpepperだったら重いから持ち運べないからと。 それと、私も鳥を飼うことを考えたのですが、母はエサをあげることを忘れるだろうから諦めました。 あんなに花が好きでガーデニングもしていたのに、今はみな枯れてしまっているので。

ふくいさま

確かに周りの人の目を配慮して、ドールセラピーを実施するところもあるようです。植物もおっしゃるとおりですね、水をあげなかったり、逆にあげすぎたり。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか