レビー小体型認知症に「アリセプト」を追加申請のニュース?

プラセプラス

こんなニュースが出ました。

エーザイは10月31日、アルツハイマー型認知症治療薬アリセプト(一般名:ドネペジル塩酸塩)の適応に、3大認知症の一つの「レビー小体型認知症」を追加する承認申請を日本で行ったと発表した。同認知症に対する治療としてはアリセプトなどアセチルコリンエステラーゼ阻害剤の使用が国内治療ガイドラインで推奨されているが、この適応を持つ承認薬はなく、今回の適応追加が承認されれば日本で初めてとなる。引用元:https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/45122/Default.aspx

コウノメソッドに触れてなければ、このニュースは、「ふ~ん」 って流してしまうんですが、触れちゃっているんで、素人ながらも 「ちょ、待てよ」 とキムタク風に思わず言いたくなるニュースです。

認知症のお薬は最近はアリセプトよりも、「レミニール」 を使用するケースが多くなっています。わたしが医師や薬剤師から聞いた話では、「レミニール」 の方が効き目がやわらかくマイルドなので、強いアリセプトよりも 「レミニール」 の方が選ばれる傾向にあるとのことでした。

「ちょ、待てよ」 と言ってしまったのは、コウノメソッド講演会の内容や、今まで読んだ河野先生の書籍を思い出してしまったからです。アリセプトとレビー小体型認知症については、河野先生のブログが参考になるかと思います。

素人の私が思ってしまったこととは、

「最近アリセプトの使用量が減ってきたから、追加申請しちゃったんじゃないの?」

アリセプトの容量に注意!と河野先生は本や講演で言っているので、追加申請したとしても少量投与できる申請だったら問題ないんですけど、もし現状と同じで申請して、不勉強な医師がレビー小体型認知症患者にアリセプトを多用したら・・・・そうならない事を祈るだけです。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか