認知症カフェや介護者の集いに参加すると、
とまぁ、すごい剣幕で怒っている介護者を時折見かけます。そういった怒りの声を聞きながら、いつも心の中で思うことがあります。それは、
もちろん、やっとの思いで話を聞いてくれる介護仲間に出会えて、日頃の思いを爆発させているケースもあります。でも、怒りの原因をよく聞いてみると、自分はこんなに頑張っているのに、自分は間違えてないのに・・・みたいな感じに聞こえたりもします。
その怒りはどっち?
もうひとつ同時に思うことは、この怒りはわたしの3作目の本を推薦してくださった杉山孝博先生の「認知症介護をする家族がたどる4つのステップ」で言うところの第2ステップ「混乱・怒り・拒絶」だなぁと。
最近、松本一生先生のコラムで、「介護家族の『こころ』がたどる6つの段階」という話がありました。松本先生が考える段階は、驚愕→否認→怒り→抑うつ→適応→再起 となるそうです。詳しくは元記事リンクを貼ったのでそちらを読んで頂くとして、やはり「怒り」というステップがあると書いてあります。
わたしが提唱しているのは、杉山先生でも松本先生でもわたしの本でもいいのですが、認知症介護をしている人は多かれ少なかれこういう怒りのステップを踏んで、成長したり、心が折れたり、疲弊したり、吹っ切れたりするもので、そのステップは通過するわけではなくて、逆戻りもあったりするということを、介護の早い段階で知ることが大切だと思っています。
もちろん知識があったところで、実際に認知症の症状を目の当たりにすれば、このとおりにいかないこともよくあります。知識ともうひとつ、時間が大切です。時間=経験なのですが、いろんな認知症の症状に何度も遭遇しながら、介護者自身が「こういうものだ」と自分自身を説得するのに、ある程度の時間が必要です。
集いで怒っていた介護者が、このステップの途中の「怒り」ならいいのです。誰もが通る道なので、怒っていいんです。ただ、もって生まれた性格から怒っているケースも、少なからずあります。なんだか知らないけど、ずっと怒っている人もいます・・・わたしの苦手なタイプです。そんなとき、
すごい剣幕で怒る介護者を見かけたとき、いつもこんな気持ちになります。松本先生のコラムも読んでみてください!
今日もしれっと、しれっと。
はぁ・・・・・・
くどひろさん、こんばんは。
ある方に言われた言葉です。
「頼むから週に一度遊びに来てくれ・・・相方を(配偶者)デイへ行かせる日と、ヘルパーが来る日と、二人っきりになる日があると敵わないから、二人っきりのうちの1日を無償ボランティアで来てくれぇ〜〜〜」と。
そもそも年齢は離れてますが、お友達だったので一年通いましたが、私が体調を崩しました。
まさにくどひろさんの言うところの、いつも怒っている人でした。
ケアマネに不満をぶつけ交代、デイサービスに喧嘩をふっかけ社長を呼んで来い、主治医も信頼出来ないと交代
子供とも意見が合わないと仲違い、親類とも介護方針を巡り喧嘩。
当然被介護者は、何時介護者が怒り出すかとびくびく、ひやひや、表情はいつもどんよりです。
思い込みが激しくて、介護に全てを掛けてるみたいな発言も多いんですが、認知症の被介護者家族に脳トレさせて
間違ったら怒って「最初からやり直し」って言ってました。
被介護者がお気の毒で一年通ったのですが、もう何を言ってもこの介護者には通じないと思って、しれっとフェードアウトしました。
自分もてんてこ舞いさま
そんなことがあったんですね!
無償ボランティア、しかも1年も・・・お疲れさまでした。間違いなく介護者がたどるステップの「怒り」ではない方ですね。