【東洋経済】”タカラジェンヌは認知症になりにくい” を読んで

3/3(月)発売の週刊東洋経済は、「認知症を生きる」 という特集ということで、早速セブンイレブンで690円で買ってみました!読んでみると最近取り上げられた 「認知症」 関連の話題が、うまいことまとめられていました。

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・「ペコロスの母に会いに行く」 作者の岡野雄一さんインタビュー
・「私は私になっていく」の作者 クリスティーン・ブライテンさんインタビュー
・NHKスペシャルに出ていた介護福祉士の和田行男さんのグループホームのはなし
・予約3か月待ちのもの忘れ外来のはなし
・ユマニチュードのはなし
・NHKクローズアップ現代であった丸紅の介護離職のはなし
・NHKスペシャル「アルツハイマー病をくい止めろ!」であった、根本治療薬のはなし

こういうブログを書いている事もあって、結構知っている内容が多かったです。テレビで見た!とか、この本読んだ!とかとか。で、唯一知らなかったのが、

「タカラジェンヌは認知症になりにくい!」

という記事です。ますたにデンタルクリニックの桝谷多紀子さんは、タカラジェンヌから医学の道に転身した珍しい方で、歯医者でありながら認知症の論文を書いたんだそうです。宝塚に詳しいわけではないんですが、たしかにニュースを見ると、

「80歳なのに、すげー元気!」

っていう宝塚OG、いますよね?なぜ、宝塚OGは生き生きとしているか を論文にしたとのこと・・・さすが目の付け所が違います。調査してみると、

・宝塚OGは認知症にもうつ病にもなりにくい
・残存歯数に関係なく、宝塚OGは生活の活動度が低下してない

まず、歯が関係しないんだ~ というところにひとつ驚いたんですが、だいたい想像つくじゃないですか、オチが。

「歳をとっても、外部との刺激も多く、美しさを保っている。テレビも出てるし、認知症にならないよな」

こんな感じだろうと思って読み始めたんですが、OGの方って30歳で退団して、その後は普通に子育てをして、お稽古事もしてないんですって。30歳以降は普通の主婦ということで、一般の人と同条件らしいんですが、じゃぁどこで差がでたかというと、

「13歳からの10年間、音楽・芸術教育を受けていたかどうか」

だけらしいんです。レッスンの厳しさで、有名な宝塚。若い頃の過ごし方も認知症に影響するということですよね、これって。25年前から発症するっていう事はよく聞きますが、もっと前から影響しているってことですね。ということは、

・学生時代、帰宅部だった人は、認知症になりやすい
・若い頃、ぐーたらしてた人は、認知症になりやすい
・甘やかされて育った人は、認知症になりやすい

という勝手な仮説を立てたくなりますが、これはあっているのかなぁ・・・


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか