コロナのおかげで気づけた介護のニオイのはなし

くさい

新型コロナウイルスの影響で3か月ぶりの盛岡となったわけですが、実家に入った瞬間、「あ!築50年の古い木の家のニオイがする!」とまず思いました。

わたしの遠距離介護は、何もなければ東京に2週間、盛岡に1週間というペースを繰り返します。今年からなくなってしまいましたが、妹の1か月休みのときだけは、わたしも1か月遠距離介護をお休みしてきました。

これくらいの休みで実家へ帰らないときは、不思議と家のニオイを感じません。やはり3か月という長いコロナ自粛期間を経て、わたしの鼻がリセットされたのだと思います。

介護のあのニオイに敏感に反応した!

わたしのリセットされた鼻は、ニオイに敏感でした。特に母の寝室で反応し、一言でいうと「おしっこ臭い」部屋でした。母の尿失禁は日常なので、通常の遠距離介護を続けていれば、次の3つは確実にやります。

  • シーツやまくらカバーをマメに洗濯する
  • ふとんやマットレスを天日干しする
  • 寝室(和室)に掃除機をかけ、畳にリセッシュしてニオイを消す

ところが3か月何もしなかったので、尿臭部屋(←相撲部屋のひとつではない)になっていました。ニオイの元はふとん、シーツ、マットレスと、中途半端に母が洗濯した下着でした。

帰省初日に処理したかったのですが、調理器具などコロナに直接影響するところを優先したため、母がデイサービスに行った、数日後にまとめて処理することになりました。

母がいるときに尿処理をやると、尿失禁した記憶がかすかに残っているのか、わたしが干したふとんをすぐ取り込んでしまいます。きっと、子どもの頃におねしょを外で干したとき、近所の人に見られるのが恥ずかしいという、あの心理なのかなと思ってます。

残念なことに盛岡も梅雨で、いい天気に恵まれません。ふとんは1週間経っても干せていないのですが、改めてある商品の優秀さに気づいたのです。

花王の消臭ストロングシリーズは最高!

母の洗濯物は尿便が絡んでくることが多いので、しっかりニオイを取る必要があります。わが家が愛用しているニオイ消しが、花王の消臭ストロングシリーズです。

消臭ストロング
わが家で愛用中の消臭ストロングシリーズ

盛岡の場合、消臭ストロングシリーズは介護用品売り場に置いているのですが、妹が他の売り場を探したようで見つけられず、代用のニオイ消しで洗濯したところ、ニオイが取れなかったとLINEが来ました。

わたしは家になかった消臭ストロングシリーズを買いに、近所のドラッグストアへ行きました。

まず、下着類とシーツは消臭ストロングジェルを使って洗濯。次に梅雨で天日干しができない、ふとんやマットレス、寝室の畳には、リセッシュ除菌EX消臭ストロングをシュッシュッとやりました。ついでにトイレも、トイレクイックル消臭ストロングを使って、キレイにしました。

消臭ストロング
超愛用中のリセッシュ消臭ストロング

徹底した消臭ストロング攻撃のおかげで、尿臭を撃退。最後まで、ストロングスタイルを貫きました。

いい意味で鼻は「慣れる」

3か月間、東京の普通の部屋で生活し、尿便から離れていたおかげで、母の寝室の尿臭を敏感に感じることができました。

久しぶりに対峙した母の尿パンツは、正直臭かったです。しかし、何日か生活すると、初日ほど刺激臭を感じなくなりました。おそらく、尿や便のニオイに対して、わたしの鼻が慣れたのだと思います。しっかり、介護鼻に戻りました。

家族介護者の中には、毎日オムツや弄便と格闘している方もいらっしゃいますし、介護職の方にとっては、日常です。尿便に囲まれた?生活をしていると、尿便のニオイは気にはなりますが、ある程度は鼻が慣れているはずです。

新型コロナの影響で親と会えず、しばらく尿便と格闘できていない介護者の皆さんは、久しぶりのファーストコンタクトの際、鼻を持っていかれるで注意してください!

最後にひとつ。あまり冗談を言わなかった会社員時代のわたしが、

くどひろ

この前耳鼻科に行ったら、鼻がデカいという理由だけで、診察料が2割増しになりました

と言ったら「えっ!そうなの!」と、同僚が本気で信じ、ビックリしました。それだけ、わたしを信頼してくれてたのかなぁ~、冗談を言い足りないのかなぁ~と、冗談を言っておきながら悩んでしまいました。

わたしは鼻が大きい割に、ニオイに鈍感なバカ鼻です。料理のニオイは敏感に感じるのですが、それ以外が鈍感なため、介護的には助かってます。

消臭ストロングシリーズの使用感については、下記記事に詳しく書いてあります。改めて、しっかりニオイを消してくれる消臭ストロングシリーズ、手放せません!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

いつも、参考にさせていただいております。
月2で帰省していましたが、3月以来、ようやく今度こわごわ帰省します。今後遠距離介護が続けられるか、家族を首都圏に置いて実家に帰ってしまうのが良いのかと悩んでしまいます。(親は絶対家にいると言っています。)
くどひろさんは、今後について、どのようにお考えですか?

ホワイトさま

いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます!
金曜日アップの記事に、今の気持ちや予定をまとめてアップします。でも、コメントもしますね。

・このまま8月15日まで実家で生活します(お盆に和尚さんが来る、母の眼科通院がある、7/29発売最新刊のメディア出演がある等)
・ものわすれ外来の次回予約は、10月にしました(お薬の処方をマックス99日にした)
・不要不急の外出には当たらない介護でも、利用されているのであれば介護保険サービスの事業所の帰省許可は得たほうがいいと思います
・うちは、コロナの感染リスク < 動かなくなるリスク と考えていますし、リスクゼロはムリなので、できる対策はしっかりやって帰省するつもりです

今後も帰省の都度、ビジネスホテルで健康観察期間を5日程度設け、その後実家で10日ほど健康観察してから、外出や人に会うようにすると思います。タイミングを逃すと、どんどん帰省しづらくなることも今回分かったので、調整が終わって行ける!ことが決まったら、即行動します。でないと、次はお正月なんてこともあるかもしれないので。

ありがとうございます。とても参考になりました。ケアマネさん、介護保険サービス事業所等々に帰省の話をしました。今回は、ケアマネさんとは、コロナ予防の為、お会いできないとのことですが、デイサービスは、休まず続けられるとのことで、良かったです。しばらく家から出ないで家の片付け等をしたいとおもいます。

ホワイトさま

ケアマネさんというか、ケアマネさんが所属している事業所の方針がバラバラです。ホワイトさんのケアマネさんのような方もいれば、ケアマネには判断できないから家族の自己判断でという方、うちのように問題ないという方がいます。デイが続けられるのは、大きいですね。戻ってきてみると、やはりやるべきことが山積しておりました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか