介護でトイレに尿パッドやオムツを流してしまった時の対処法

尿パッド 塩

朝食を食べ終わったら、燃えないゴミを捨て、レンタカー屋に車を借りに行って、母をものわすれ外来へ連れて行って、お薬をもらおう。

朝6時15分に起床してトイレのふたを開けると、中の水の水位が異様に高いことに気づきました。ピンク色のトイレットペーパーが驚くほど漂い、何やらつまっている模様。

くどひろ
とうとう、この日が来たか!

この日というのは、前のケアマネのこの言葉から来ています。

前のケアマネ
認知症の人がトイレにオムツや尿パッドを流すトラブルは、しょっちゅうありますよ

認知症の母が夜間に尿失禁をして、洗濯機に尿パッドを間違って入れて、そのまま洗濯して吸水ポリマーだらけになるという悲劇は、何度も経験しています。しかし、辛うじてトイレに流すことだけはしてこなかった母も、トイレの水位の高さを見た瞬間に「これは尿パッドを流したな」と思いました。

トイレづまりでまずやったこと

最初に、トイレの水の中を漂うトイレットペーパーを網ですくいました。結構な量をすくいとったあとで、ラバーカップといういわゆる「スッポン」が家の倉庫にあった(下の写真が現物)ことを思い出して試してみました。

スッポン ラバーカップ トイレづまり

サイズが合っていないのか、30年近く前のものだからなのか、吸着感がなく全くスッポンしてくれません。あとで分かったことですが、ラバーカップには「洋式トイレ用」というのがあるようで、今度新しく買う予定です。(すぐ下のように、ちょっと形状が違う)

やむを得ず、ゴム手袋をしてトイレの穴に手を入れ、何かつまっていないかを探ってみますが、何も出てきません。この時点で原因が尿パッドなのか、トイレットペーパーを大量に流したのか判断はつかなかったのですが、きっと尿パッドだろうと思ってあることをしました。

働くママの仕事術で学んだこと

時刻は朝7時30分・・トイレのふたを開けてから1時間以上経過しています。

雨も降っているし、レンタカー屋までは自転車ではなくバスで行かないといけない・・・早く決着つけないと。追い詰められたとき、人間って不思議なことを思い出すものです。『働くママの仕事術』という本に、こう書いてあったことを思い出しました。

私はよく、紙オムツを洗濯物と一緒に洗ってしまい、洗濯物を干すときに飛び散ったオムツの高分子吸収ポリマーを半泣きになりながら、ちまちまと取ることが何度もありました。そんなときにツイッターでこの失敗をつぶやいたところ、ある人が「塩と一緒にすすぐとポリマーが溶けて消えるよ」と教えてくれました。
引用元:働くママの時間術(日本実業出版社)

著者の馬場じむこさんにお会いしたとき、「うちは母が尿パッドを洗濯機に入れますけど・・・」という話をしたことを、いいタイミングで思い出しました。

それで、うちにあった漬物用の塩(下の写真が現物)を持ってきて、力士のようにこれでもか!(本には大さじ2杯と書いてある)ってくらいトイレに投入しました。しかし、水を流すと、再び水位が上がるだけで何の効果もありません・・・まさに塩対応。

今のケアマネは本当に頼りになるので、早朝だろうと遠慮せずショートメールで連絡することにしました。

尿パッド 塩

すると早速返事があって、トイレつまりを直す業者を知っていると!しかし、トイレが家に2個あるわけではないので、早いところ復旧させないと、わたしも母も限界がやってきます・・・どうしよう!

トイレが使えない

わたしも朝からトイレに行ってないので、漏れそうになってきました。トイレと格闘すること90分、「あぁ、漏れそう!」とつぶやくと後ろで母が、

あんた男なんだから、外でしてくればいいじゃない

心の中で「マジで言ってんのか!」と怒りながらも、決して声には出しません。

その日は雨がすごくて、男とて大は外ではできません。「自分が詰まらせておいて、何言ってんだ!」と軽く殺意を覚えたものの、わたしはこういう状況を「おいしい」と思えるスイッチを搭載しているので、グッとこらえて、トイレと格闘を続けます。すると母が、

トイレ使いたいんだけど
くどひろ
しょうがないから、お風呂場でして。大はダメだよ

母がお風呂場に向かったあとで、水を流してみると「ボコッ」という音とともに水が流れました。何度流しても、トイレの水位が上がるだけだったのに、流れたのはやっぱり「塩」を投入して、尿パッドが溶けて水が流れたのだと思いました。(トイレの便器への影響が分からないので、自己責任でお願いします)

その後、自分自身が大変な状態だったので、さっそくトイレを使いました。時計を見ると朝8時を過ぎていて、それで母にトイレが治ったことを報告しにお風呂場へ行くと、母はもういませんでした。

お風呂場で二次被害拡大

お風呂場に着いた瞬間、鼻をつく強烈なあの臭いがしました。

くどひろ
えっ、あっ、大するなって言ったのに!

最近、母の認知症が進行しているなと思うのは、こういう状況になってもきちんと証拠隠滅ができないことです。お風呂場で軽くシャワーで流してあとは処理を忘れるので、鏡台の下、排水溝、お風呂のふた(波型のふたなので、隙間にびっちり)、風呂の扉、壁などに、便が散乱しているのです。

じ、時間がない・・・

ここで、介護ポストセブンの方でご紹介した驚異の防臭袋「BOS(ボス)」を持ってきて、お風呂の便を薄いビニール手袋をしながら、紙で取って袋に入れていきます。この袋は本当にすごくて、便のついた紙を袋に入れると、本当に臭いが全くしません。

便 BOS

そうやって臭いの元を1個1個つぶしていき(先日の記事も同じことを書いた)、そのあとスポンジでお風呂中を掃除してそのスポンジも廃棄し、病院に行く前なので1回窓を閉めて、24時間換気をしました。

トイレ業者から教えてもらったこと

便騒ぎで2時間が経過したあと、ものわすれ外来に行く頃にはわたしはヘロヘロ。母はすっかり惨劇を忘れ、ニコニコしています。外来が終わって、お薬をもらって帰宅。レンタカーを返した後で、ケアマネから教えてもらったトイレ業者に電話をしました。

こういったトイレのつまりに関しては、いろんなケースがあるそうです。

  1. 異物が詰まったら、便器を外すケースがある
  2. 下水管まで高圧洗浄をすると、最も高くて3万くらいかかってしまうことも

認知症のご家族で、トイレづまりで何度も業者を呼ぶ人もきっといると思ったので、定期的なサービスを期待したのですがありませんでした。業者が言っていた最近のトイレトラブルは

  1. 節水式トイレにリフォームしたのはいいものの、下水管までリフォームしない業者がいる。本当は塩ビの管にして、傾斜をつけて流れやすくするのが普通だが、節水式で流れる水も少ないので管のところでつまることが増えている
  2. トイレの水の流れがスムーズでない場合、管のところで何かトラブルが発生しているからすぐ対応したほうがいい

という情報を頂きました。

業者も意外とお金がかかることが分かったので、今後詰まったときのためのグッズ(ラバーカップ以外にもある)を充実していき、このブログでご報告しようと思います。

今日もしれっと、しれっと。

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2 件のコメント

  • くどひろさん、大変でしたね!ハラハラしながら本記事を読みました。今回は無事に解決できてよかったです。ラバーカップ、塩、BOSなど、将来のために記憶しておきます!役立つ事態にならないのが、一番ですけれど。

    来月のおでってでの講演会を申し込みました。母に話したところ「私も行ってみたい!」と言うので、二人で参加します。まぁ、母が途中で寝てしまわないか…と懸念もありますが。今度はどんなお話をされるのか楽しみにしています!

  • みーしえるさま

    これからも何度もあると思いますので、トイレづまりの達人を目指そうかと。

    講演会お申込み、しかもお二人でありがとうございます!
    休憩がない講演なので、眠りを誘う可能性はあります。その際はイビキだけご注意頂ければ、だいじょうぶですよ。

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    ABOUTこのブログを書いている人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:がんばりすぎずにしれっと認知症介護 (新日本出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか