コロナ禍の2回目の介護帰省に向けて今準備していること

前回のコロナ禍の介護帰省は、6月29日~8月15日までの1か月半でした。

次回は母のものわすれ外来、眼科の予約を10月中旬に設定したため(お薬の処方の最大日数がここだった)、通院2週間前には盛岡に帰り、ビジネスホテル待機&健康観察期間を経て、わたしが母を病院に連れていける状態にしなくてはなりません。

コロナ禍の介護帰省、前回と今回は何が違うのか?

前回は6月19日に県をまたぐ移動自粛が解除され、その流れに乗って当時感染者ゼロであった岩手県へ帰省しました。わたしが帰ったときの都内の感染者数は60人弱でしたが、そこから400人近くまで増え、岩手では肩身の狭い思いをして生活しました。

今回は、10月1日出発分から、GO TO トラベルに東京都が加わります。前回同様「東京由来」なる言葉が飛び交うようだと、また岩手で肩身の狭い思いをしながら、遠距離介護をしなくてはなりません。そうならないことを祈っていますが、今回も覚悟のうえで岩手に帰ります。

遠距離介護に向けての準備

わたしが住んでいる区では、PCR検査は気軽に受けられません。そのため、現時点では4000円弱で済む抗体検査がコスパがよく、15分で結果が分かる手軽さ、発症後経過日数による感度が12日前後ならば95%以上という精度から、使ってみます。

岩手より都内に居るときのほうが感染リスクが高いので、都内に居た期間すべてで感染履歴がないよう、抗体検査キットを2回使おうかと思ってます。これが絶対とは限りませんが、何もなく介護帰省した前回よりも安心です。さらにビジネスホテル生活は前回は4泊5日でしたが、今回は6泊7日にしました。

下記が、9月10月の帰省予定と抗体検査実施日です。

ホテルでは提供される朝食は食べず、エレベーターも使わず、近所のスーパーでセルフレジを使って、極力人には会わないようにします。

今回もケアマネに連絡して、すべての介護事業所の了承を取ります。問題は検査キットを使って感染履歴が検出されたときです。そのときは判断が難しいのですが、ホテルもキャンセルして、東京に居ることになるかもです。

毎朝の検温、体調チェックは、6月末から欠かさずやっております。10月4日の検査の際、9月22日までは感染してないことが「ある程度」証明されるわけですが、23日~4日までは証明されません。そのため、23日以降は都内で誰とも会わずに生活する予定です。

冬場の遠距離介護を考える

今回は、11月頭までの約1か月の帰省になります。母の通院はもちろんのこと、インフルエンザの予防接種、衣替え、こたつを出す、雪かきを用意するなど、冬支度を今回はメインに考えています。

1か月で帰京する理由は、11月最初にソーシャルディスタンスな介護講演会(少人数)が都内であるためです。年末年始はいつも帰省しておらず、その次はお正月明けの1月上旬の帰省を予定しています。

その時期の盛岡は寒く、雪かきが必要になるかもしれません。年間で1番実家に居たほうがいい時期でもあるので、そこに照準を合わせています。

今までの遠距離介護のペースは、盛岡1週間、東京2週間でしたが、コロナ禍では盛岡1か月、東京2か月みたいな感じになりつつあります。正直、認知症の進行は気になっています。

PCR検査が安価で簡単に受けられるようになれば、その時点での感染が把握できるので、介護帰省しやすくなります。半年後にこの環境が劇的に改善されるとは思えないので、来年も当面はこんな感じで遠距離介護が続くのだろうと思っています。

状況は刻々と変化するので、その時に安価に使える検査キットを活用しつつ、できることはやって介護帰省を続けていきます。

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

毎回、参考にさせていただいております
盛岡へは1月が最後で
次は3月の予定だったところから中断してしまっています。
2ヶ月ごとに3日間のペースですが、これから寒くなる盛岡を考えると行けないのがとても辛いです。
昔ながらの寒い、深い、沸くのに時間のかかる風呂場の
リフォームをしたくても、またまた先延ばしです。
帰省がこんなにむづかしいなんて・・・
近所の方の目を気にして東京からは来ないでほしいという空気が流れています
これがなかなか根強く大きな壁となっています
盛岡では高齢者向けの簡単な体操やスポーツなども再開されているそうですが、感染者が増えればまた中止になるかもしれません
楽しみにしている事が減るのが心配です
抗体検査キットでOKならと思っても
待機期間がこんなに必要なんですね
安価なPCR検査ができるようになることを願いますね
日々、模索中です

すみさま

ブログご覧頂き、ありがとうございます!

たしかにこれから盛岡は寒くなるので、準備が大変ですね。
わたしは岩手のテレビや新聞等にガッツリ取り上げられてしまったので、(とはいえご近所さんが見ているとは限りませんが)こうなるともうご近所の目とか関係なく突撃するしかありません。来週月曜日のブログで検査の話や、わたしの2回目の帰省の話を取り上げる予定です。もしよければ、ご覧ください!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか