介護者はどれくらいwithコロナに移行していいのか?

withコロナ

本の執筆で何度も利用したカフェに、半年ぶりに入りました。

スタバで、MacBookをこれ見よがしに広げているわけではありません。有名ではない、そこそこおしゃれなカフェのはしっこで、Windowsで、見るに耐えない濃茶色のクロックスを履いて、コーヒーを飲みパンを頬張りながら、キーを叩いていたあの頃が懐かしいです。

カフェは利用しませんでしたが、その場所に立っただけで当時の思い出がフワッと頭の中に浮かび、執筆の苦労がじわじわと湧いてきました。と同時に、竜巻が発生。思い出を次々となぎ倒し、コロナ禍の現実に引き戻してくれました。

そのまま商店街を歩いていたら、看板娘らしき若い子が居酒屋の呼び込みをしていました。都内もすっかり日常を取り戻したのかな?と居酒屋を見ると、お客さんが普通に飲んでました。

コロナの報道やワイドショーの扱いが減ったからなのか、夜の商店街はコロナ前のようでした。あの居酒屋で、生ビール飲みたい!なんなら、ホッピーでもいい!でも、岩手には認知症の高齢の母が居て、もうじき帰らないといけない。うーん、やっぱダメだ!

たまに電車に乗ったり、外のお店を利用したりすると、世の中がwithコロナ生活に移行していて、自分がかなり出遅れていることに気づきます。いつまで経っても、my非常事態宣言が発令中です。

しかし介護者として、あのwithコロナの輪の中に入るべきなのか、緊急事態宣言下のイメージを持ち続けるべきか、未だに葛藤しています。

医療介護職並みのコロナ対策

特に医療介護職の方は、会食などかなり厳しい制限をしたまま、日々生活されていると思います。家族介護者であるわたしも、母や基礎疾患持ちの妻のことを考えれば、実質医療介護職の方と同じようなレベルです。

とはいえ、たまーにですが外食に行く日もあります。入口でアルコール消毒をして、銃口をおでこに向けられ検温したあとお店に入ると、ソーシャルディスタンスもへったくれもない感じでお店が賑わっていることがあります。

この環境ヤバいかな、いや大丈夫かな? とソワソワしてしまうのですが、一度入店してしまうと、対策も限られてしまうので、諦めるしかありません。

そもそも人に会わない生活が軸になっているので、それだけでコロナ対策になっているのですが、どこまでwithコロナを解禁していいのか、境目が正直よく分かりません。

何かあったら、母に無症状でコロナを感染させてしまうと頭の中で唱えれば、自分の行動はかなり制限できます。でも自分も疲れるし、いつかは行動に制限を掛けること自体を解除しないといけません。

持続化給付金をもらった今年いっぱいは、今のペースの生活で問題ありません。しかし来年は働き方というか、稼ぎ方を考えなくてはいけなくなります。

2021年は今のところ、大きな仕事の予定はありません。本のオファーがあれば本を書いているだろうし、講演のオファーがあれば講演をしていることでしょう。

介護者の皆さまは、withコロナと介護の境目はどのように考えていらっしゃいますか??

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか