岩手県出身者として、実家に帰ったらなんとなく岩手県産のものを買うようにしています。
なめこがスーパーの棚に3種類並んでいたら、多少高くても岩手県産を選びますし、ホウレンソウも同じです。本当に小さな小さな応援のつもりです。
全国的に有名な岩手の牛乳と言えば小岩井牛乳ですが、ちょっとお高いんですよね。なので、遠距離介護中は、記事タイトル下写真の岩手3.6牛乳をずっと購入していました。
認知症の母は無意識のうちに岩手3.6牛乳を飲んでおりましたが、今回の帰省から全国区である明治「おいしい牛乳」に切り替えることになりました。岩手の応援を止めてしまったのでしょうか?
母と息子で牛乳を分けた理由
正確には「わたしの」牛乳だけがおいしい牛乳に変更になり、母は岩手3.6牛乳のままです。
ある日、台所に設置してある見守りカメラを見ていたところ、冷蔵庫の前に母がいました。牛乳パックを取り出し、そのままキッチンに行ってコップで飲むかと思いきや、牛乳パックに直で口をつけてゴクリ。
ここは銭湯なのか? わたしには母が腰に手を当てて、バスタオルを巻いて牛乳を飲んでいるようにみえました。
コロナ禍の今、母が口をつけた牛乳を飲みたいとは思いません。コロナ禍でなくてもイヤですが、今は鍋も、わたしが取り分けたものを母には食べてもらってます。直箸は禁止にしてます。
わたし専用の岩手3.6牛乳を、もう1パック買えばいいんじゃないか? と思われるかもしれませんが、わざわざおいしい牛乳を選んだのにはワケがあります。
記事タイトル下の写真を、下記に再掲載しました。岩手3.6牛乳は2パック開いてます。母は賞味期限とか関係なく、目の前にある牛乳パックを開けて、直で飲んでしまうのです。わたし専用の岩手3.6牛乳を買ったこともありますし、名前を書こうと思ったこともあります。でも、そんな対策ではダメ!
かといって、おいしい牛乳を「普通の場所」に置くと、同じように母が直で飲んでしまいます。
なので、冷蔵庫の野菜室の奥のほうに、わたし専用のおいしい牛乳を隠しました。おいしい牛乳にはキャップがついているので、横向きにして奥に隠せるのです。それにキャップがついているので、手が不自由な母は、面倒で開けないのです。
わたしはよく、冷たいブラックコーヒーに冷たい牛乳を入れて、アイスカフェオレを作ります。頻繁に飲むので、対策せざるを得ませんでした。
本当は、ジャムも怖いです。認知症の母は食卓に必要な箸、スプーンをよく忘れます。ジャムのスプーンを忘れると、目玉焼きを食べた汚れた箸でジャムをとります。くどひろ専用ジャムまで買おうか悩んだのですが、こちらは遠距離介護中だけは阻止できるのでやっていません。
ひとり暮らしが基本なので、自由にやってもらっていいのですが、わたしが帰ってきたときだけは、こういった対策が必要になるという、わが家の認知症介護の日常でした。
音声配信voicyの最新回は、講演会でよく話すあの話をフルバージョンで初めて話しました。いつもよりかなり熱く語ってしまったので、聞いてみてください↓
今日もしれっと、しれっと。
突然の相談コメント失礼致します。
介護ポストセブン掲載の牛乳の一件について、まさに同じ内容で有効な手段がうてず困っております。
認知症を患う80代女性で、数分で記憶が途切れながら思いつくルーチンをこなそうとするために、凄い頻度・量で牛乳を飲んでしまい、体調を崩しがちになっています。
しかし当人は常に「それが一杯目」と認識しているため説明ができず、飲み方のルール等を定めようにも機能しません。
牛乳であるため冷蔵庫にしまうしか無いのですが、「無い場合は他の冷蔵庫を探す」等のルーチンは出来てしまっているため、現実的な隠し場所も見いだせていません。
あとは当人の知らない新しい冷蔵庫を買って個人の部屋に隠すか、外見が牛乳に見えないカバーでも考えるか、という段階で件の記事を拝見しまして、似た内容を経験されている工藤様に一度ご相談したくコメントしました。
なにか有効だった方法等ありましたら是非ご教授ください、突然の長文失礼しました、どうかよろしくお願いいたします。
伊藤さま
わが家では少量化を進め、1リットルではなく500mlや200mlの牛乳を購入するようにしました。
いわゆる認知症の過食対策と同じで、少量で回数を増やして満足してもらう作戦です。
こちらの記事も参考になるかもしれません。
https://40kaigo.net/care/alzheimers-disease-care/45681/