認知症介護の視点から本気で料理を覚えないといけないかもしれない

認知症の母がひとりで作れる料理はほとんどなくて、わたしが近くで必ず見守る必要があります。但し包丁の使い方は問題ないので、冬から春までは何回もリンゴをむいてもらってますし、秋は母が好きな柿を何度もむいてもらってます。

こんな状態が日常になってきたので、そろそろわたしも介護者として料理を覚えないといけないのかなと思ってます。

貧相なレパートリー問題

わたしは料理を食べるのは大好きですが、作るほうはそれほど興味がありません。とはいえ食べないわけにはいかないので、興味がないなりに何かしらの料理は作ります。

ただ好奇心がないので、レパートリーが一向に増えません。それどころかほぼ固定になっていて、母も認知症で忘れてくれるので、それでも問題ありませんでした。しかし、母の高血圧が続いていますし、そろそろまともな料理を作らないといけません。

わたしのレパートリーの基本は、こんな感じです。

  • 魚を焼く
  • カレーライス(母でも食べられる甘口バーモンド)
  • マーボー丼(丸美屋)
  • パスタ(ソースをかけるだけ)
  • 野菜と混ぜるだけで完成する中華料理
  • 冷凍食品(餃子、シュウマイ) 

これ、料理と言わないかもですよね。レパートリーが固定過ぎてすぐ飽きるので、途中で刺身の日、弁当の日を挟んで、なんとか1週間をしのいでます。ちなみに母は週3回ほどデイサービスでしっかりした昼ごはんを食べているので、そこはちょっと安心してます。

母の血圧が170を超えており、塩分の取り過ぎにも注意を払わないといけなくなりました。とりあえず調味料は塩分控えめに替えるとして、あとはいかに料理の時間をかけずに、それでいて体に良さそうなものを作るかですよね。

NHKの『ひるまえほっと』という番組で「かんたんごはん」ってコーナーがありまして、たまたま見かけたのでこれいいかなと思ったのですが、わたし的には「超」かんたんごはんが希望です。これでも工程が多いかなと。



おそらく本気で調べればレパートリーは増えると思うのですが、あんまり乗り気でないからなあ。でも重い腰を上げて、そろそろやらないといけないのかもしれません。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか