10年以上遠距離介護を続けてきて思うのは、以前よりも岩手の冬は厳しくなっている気がします。
わたしが小学生の頃は庭にかまくらを作ったり、近くの山でスキーをしたりするのが日常でした。しかし地球温暖化の影響からか、正月に雪が全くない年もありましたし、岩手雪まつりも雪不足のために開催できない年もあって(結局終了になった)、地球は暖かくなっているとばかり思っていました。
ところがここ数年は、実家に帰るとアホみたいに雪かきをしたり、寒すぎて氷ができるので母が転倒しないよう氷割りしたりするなど、地球温暖化はどこへいったと思うくらい寒いし、雪も多いです。
認知症介護が始まってすぐは、元気な母が薄着のまま雪の降る外へ飛び出し、サンダルのまま雪かきをしていた時代もありました。下記は2016年当時の記事ですが、今思えば当時の母はまだまだ元気だったなって思います。
温暖化なのに厳冬?
2012年の日経サイエンスにこんな話が載っていました。
地球は温暖化しているはずなのに、なぜ寒い冬が増えているのか。その原因がどうやら夏の北極海にあることがわかってきた。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXBZO49854790R21C12A2000000/
そして自分が子供の頃、寒いと感じていた理由も書いてありました。
50~60歳代の年配の方なら、子供のころの冬がひどく寒かった記憶があるのではないか。1960年代はAO指数やNAO指数が大きく負に傾いた時期で、寒い冬の時代に対応する。ところが1970年代以降はこれらの指数は正に振れるようになる。そして暖冬の年が増えた。この時期は地球温暖化への関心が高まった時期と重なる。だが、近年は再びAOやNAOが負になることが多くなっている。(略)温暖化による北極海の海氷の消失は今後も続きそうで、負のAOやNAOはますます起こりやすくなる。温暖化時代の厳冬という逆説的な現象はこれからもしばしば現れそうだ。
引用元:https://www.nikkei.com/article/DGXBZO49854790R21C12A2000000/
ほかにもNHKのサイトには、
温暖化によって海⾯⽔温が上昇すると「日本海が出す⽔蒸気量」が増加します。また気温が上昇すると「⼤気が取り込める⽔蒸気量」が増えることになります。日本海から出た水蒸気は、大陸から吹く北西の風に乗って日本列島に運ばれてきます。冬場の気温が低い北陸地方の山沿いや北海道の内陸部などでは、温暖化によって増えた⽔蒸気が雪として降るため、強い寒気が流れ込んだ際に降る極端な⼤雪がかえって増えるというのです。
引用元:https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0019/topic017.html
思っているほど、単純な話ではないようです。夏は台風が増える、冬も厳冬がやってくる、そんな覚悟の中、遠距離介護を続けていかないとダメなようです。
記事の内容とは関係ありませんが、わたしの6作目の新刊発売まで10日を切りました。よろしくお願いします!
音声配信voicyの最新回は、冬と離れて暮らす親の話をしてます↓
今日もしれっと、しれっと。
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