先日ケアマネさんが実家にいらっしゃって、認知症の母が要介護4になったあとの6月からのケアプランについて話し合いました。ヘルパーさんにお願いする内容や時間帯の変更を確認し、6月からは問題なく新ケアプランに移行できそうです。
そんな中、前回の記事に書いた懸念事項についての話題に。
次の帰省までモヤモヤして過ごすなら、今すぐ福祉用具専門相談員さん呼んだほうがいいですよ。すぐ来てくれますから。
確かにそうですよね、前もすぐ来てくれましたよね。でも明日東京に帰りますし、今度でもいいかなと。
結局ケアマネさんが勝手口の写真を撮って即、福祉用具専門相談員さん(以下、相談員)に送信。送信時間は午前11時。その30分後にすぐ相談員さんから電話があって、13時には家に来てくださることに。お忙しいのに、めちゃめちゃスピーディーです。
認知症の母の転落リスクのまとめ
13時に来る相談員さんのために、わたしは母が勝手口のドアを開ける様子を動画で撮影しておきました。来るまでの間も数回、母が勝手口を開けたので。
難病持ちの母は手の握力がめちゃくちゃ弱く、ひとりでまっすぐ立っていられない人です。そんな母がレバーハンドルのドアノブを押し開いて、その勢いで転落してしまったら……。しかも勝手口のドアは地面から20cmの高さのところにあり、途中に踏み台もありません。
そもそも勝手口を何度も開け閉めする想定ではなかったので、何の対策もしていません。重度の認知症に加え、隣の家の解体で環境が激変してしまったために、気になっては忘れ、気になっては忘れの繰り返しで、急に発生した転落リスクです。
相談員さんが到着し、早速母の動きを動画で見せました。納得した相談員さんは長さを測ったあとなんと、車に積んだ手すりを持ってきて設置したのです。ケアマネさんの写真からサイズを考えて、持ってくるなんて!だって電話から、わずか2時間ですよ。
この手すりは母が捕まるためではなく、あくまで転落したときに反射的に捕まるための手すりでした。無意識に何かに捕まれば転落のときにケガが軽減される、なるほど!
踏み台があれば安心ですが、今度は外に出やすくなってしまって別の問題が発生します。ドアをロックすれば別のところから隣の様子を見てしまい、転落問題が別な場所に移動するだけです。それはケアマネさんも言ってたなぁと思いながら、プロの仕事ぶりに感動。
わたしは安心して東京に帰ることができました、そしてこの出来事は自分の最新刊に書いた話そのものなのです。すでに読んだ方なら、なるほどねと思ってくださるはずです。
福祉用具専門相談員さんを活用しよう!
わたしの新刊『親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること』では、福祉用具専門相談員さんをもっともっと活用したほうが、在宅介護がラクになるよって話を書きました。
ちょっと地味ともいわれる職種ですが、在宅で介護している人は特に頼りになるお仕事をされていると思って、もっと皆さん頼ったほうがいいですよ、介護保険でいろいろ使えるし、金銭的にもいろいろお得ですよって、本に詳しく書きました。
病院の退院直後とかびっくりするスピードで対応してくださいますから、気づいたら家にもう介護ベッドがある!みたいな。亡くなった父がまさにそのパターンでした、もちろんケアマネさんとの連携も大切です。
今回レンタルを決めた手すりも、介護保険で月数百円のレンタルになります。気づいたらわが家では、これが5台目に。なんで5台まで増えたのかは、都度都度こうやってリスクや母の不自由さに対応していった結果です。そして隣の家が建って、母が落ち着いたら返却すると思います。
ということで、わたしの本を読んで杖や手すり、介護ベッド、車いす、歩行器などの福祉用具についてもぜひ知識として持っておいてください。わたしは相談員さんに何度も救われてます。
音声配信voicyの最新回は、ケアハラスメントの実例について語りました↓
今日もしれっと、しれっと。
母が勝手口から隣の家の空き地を何回も見るようになって、転落リスクがあるんですよね。それで次回帰ってきたときに、福祉用具専門相談員さんを呼んで対策しようと思います。それまではホームセンターでいいドアロックがあったら、それを取り付けようかと。