自分の市場価値を高めて自分に値段をつける難しさ

読者の皆さんは、自分の市場価値を何で知りますか?

会社に勤めている方は、転職活動をするとある程度の市場価値が分かります。履歴書や職務経歴書を転職エージェントに出すと、あなたのスキルやキャリアならこれくらいの年収はもらえると教えてもらえます。

また紹介される転職先の年収を比較すると、自分の転職市場における相場が分かるので、年収×××万円くらいで交渉すればいいと分かります。この記事の前提として、分かりやすくするために市場価値=年収としますね。

わたしも30代まで転職活動をしていたので、定期的に自分の市場価値を把握する機会がありました。ところが40歳で介護離職してフリーランスになった瞬間から、自分の市場価値が見えなくなってしまったのです。

自分の市場価値を高める方法

自分の市場価値を高める方法として、一般的に言われているのが、

  • スキルを磨く
  • 経験や実績を積む
  • 専門性を高める
  • 信頼を得る

などです。納得はしますが、どうもフワッとしていてピンときません。

わたしがこれらの方法で市場価値を高めるとしたら、例えば介護の国家資格を取るとか、医学的な認知症の知識を得るとかになるのでしょう。ただそっち方向へ行くと差別化にならないので、ひたすら本を書く、講演をする、取材を受けるなどの実績を積むことを重視してきました。

本格的にお仕事を頂くようになったのは2015年くらいからですが、2022年まではあまり報酬の交渉をせず、相手が提示した額でお仕事をするケースが多かったです。

主に文章を書くお仕事の話で、講演会は別です。何が違うかというと講演は単発のお仕事、執筆は長期のお仕事が多くなります。なので講演はしっかり交渉、執筆は提示されたものが多くなっていました。

自分の市場価値がやっと上がった?

2023年になって新規で書く仕事をいろいろ頂いたのですが、提示された単価がいずれも上がっていました。なので、今後書く文章のお仕事の単価も上げました。市場価値が上がっているのかなと。

そもそも自分の発信がブログ週3回、音声配信も週3回をやりながら、他の連載もやっていると時間が足りません。もしここに本の執筆が加わったら、完全にアウトです。なので仕事をある程度セーブする意味もあります。

物価が上昇しているとハッキリ分かりますが、賃金も上昇傾向にあると報道があります。すっかり他人事だと思っていたのですが、わたしもついていかないと生活が苦しくなるので、自分で決断しました。

ひょっとすると、団塊ジュニア世代が本当に介護に突入し始めたのから、仕事が増えているのかもしれません。データとして分かっていてもあまり実感はなかったし、自分は10年も前から介護してて気配を感じなかったので、やっと来たのかもです。来てないかもですが。

まだ仕事の余力は残してあります。本の執筆とか、講演会のご依頼ラッシュとかに備えて。今後も余力は残しつつ、楽しめる範囲で仕事はしていくつもりです。

音声配信voicyの最新回は、認知症の母とのケンカをそのまましゃべってます↓

今日もしれっと、しれっと。


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3件のコメント

うちの母も同じ事を何度も繰り返し話す事がありますが、ある時期から母以上に私がしつこくなる事で対抗しています。
朝起きれば私が「おはようございま~す」や「今日はリハビリですよ~」みたいな事を数秒間隔で何度も繰り返します。
母はその都度返事をしてくれますが、さすがに何度目かには笑いながら「しつこいな~」とか「もう分かったわよ~」と言ってくるのでその後ダメ押しでもう1回繰り返してこの攻防は終了になります。
これをやるようになってから母のリピートトークが大分少なくなりました(笑)。

連投申し訳ありません。
先程voicyを聴いた後誤ってこちらに投稿してしまいました。
ブログの内容と関係ないものを投稿してしまい大変失礼いたしました。

見守りカメラさま

voicyの感想をブログコメントに残す方もいらっしゃるので、大丈夫です!

わたしも前に同じことやりました、当時はちょっと減ってたかもしれません。あとはクイズ形式にして「今日は何があるでしょう?」って。2分後に忘れてしまうのは、やはり認知症が重度まで進行しているからでしょうがないですよね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか