高齢の親のがん検診は何歳まで受ける?

音声配信voicyのほうで、親の健康診断はいつまで受けるか? の話をしました。

その後かかりつけ医や医療介護職の方中心に、もし自分の親が80歳だとしてがん検診を受けるかどうかをヒアリングしたところ、ほとんどの方が受けると回答。

眼科などの通院より、母をがん検診に連れて行くのは本当に大変で、院内の歩行介助に加えて、検査着に着替えるなど『息子の壁』も存在します。

女子更衣室や女子トイレまで付き添えないので、近くに居た人にサポートをお願いしなければなりませんが、誰もいないか病院の方はお忙しそうで。受けるか受けないかちょっと悩みましたが、母に受けてもらう方向で早速動きました。

無料のがん検診のお知らせが届く

盛岡市から後期高齢者の無料健康診断とがん検診のおハガキが来ました。できるだけ1つの場所で終わらせたいと思い、いつも利用している病院へ電話。

すると受付の方が予約が混みあっているから、再度かけ直して欲しいと言われました。嘘でしょと思ったのですが、コロナ禍に避けていたがん検診を5類になったので受けようと申込が殺到しているようです。

わたし自身はコロナ禍も自費で人間ドックへ行っていたのですが、さすがに高齢の母を病院に連れて行こうとは思いませんでした。予約の際、前回のがん検診はいつだったか聞いてみると、2018年だったようで。

盛岡市は乳がんの検査が2年に1回無料なので、それに合わせて2年に1回のペースで通っていました。2014年、2016年、2018年と来て、2020年、2022年はコロナで見送って今回になります。

母が受けられるがん検診とそうでない検診

シンプルに全部のがん検診を受けられたらいいのですが、認知症と手足の不自由さから母には制限があります。

まず胃がん検診はできません。バリウムを飲んでげっぷしないでと言われても、認知症ですぐ忘れるので、げっぷします。また台の上をぐるぐる回るのも、握力がない母にはムリです。

次に大腸がん検診。棒で便をこする、あれができません。わたしがトイレの前に居て2秒に1回のペースで流さないでねって言い続けても、反射的に流します。結局乳がん、子宮頸がん、肺がんと後期高齢者健康診査を受けることにしました。

2018年の健康診断の際は、別で大腸内視鏡検査を有料で受けまして、母の大腸はキレイと褒められました。その時の記事がこちら。

認知症 大腸内視鏡
ということで、次回の遠距離介護は母をがん検診に連れて行き、別の日に結果を聞く流れになります。

母の年齢的にも、検査結果を聞くのはドキドキしますね。エンディングノートでは、母には病状を伝えなくていいと言われているので、万が一のときは妹とわたしだけが知ることになります。

音声配信voicyの最新回は、ちょっとブラックな話になってます↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか