要介護認定のような障害の認定調査に立ち会った

2023年5月に、認知症の母の障害者手帳を取得しました。ただ、優先されるのは介護保険です。今回は障害福祉サービスの利用のため、介護でいうところの要介護認定のようなものに立ち会いました。

初の障害支援区分認定調査に立ち会う

介護は要介護認定を申請して、認定調査で調査員が家や病院などを訪問。かかりつけ医に主治医意見書を書いてもらって判定があって、要介護度が決定すると、介護保険サービスの利用が可能になります。

障害のほうにもほぼ同じ仕組みがあり、障害支援区分認定調査があります。調査員が家に来る、かかりつけ医の主治医意見書をもらう、障害支援区分が決まると、障害福祉サービスの利用が可能になります。こちらも介護保険同様、1割負担です。

要介護認定調査との違いは、それほど大きな差はありません。ただ肢体不自由ということで、難病のほうの質問が多かったのですが、認知症の質問もしっかりありました。90分近く、結構しっかりした認定調査でした。

母は相変わらずできます、やってますと答えるし、途中質問と回答がかみ合わなくなったので、ほとんどわたしが事実を答える展開になっていきました。母を尊重したい部分もあるのですが、そうするといつまで経っても調査が終わりません。

介護保険サービスと障害福祉サービスの併用

認定調査の1か月後、区分5と判定されました。区分6が最も重いので、上から2番目です。

今後の使い方ですが、要介護4の支給限度額をオーバーしそうになる月がよくあって、これまで回避できていた理由は、わたしが遠距離介護で実家に帰っていたからです。帰るとヘルパーさんの利用がなくなるので、それで限度額内に収まっていました。

限度額を意識して、遠距離介護の日程を決めているわけではないのですが、たまたまこれまでは限度額内で何とかなっていました。しかしこのままではいつか、限度額を超えます。

区分変更をして要介護3から要介護4になったばかりなのに、もうこんな感じです。さらなる区分変更をしても、介護度は同じでしょう。母の認知症も重度まで来ています、難病もあるので家の中を歩くのにも制限がかかっています。

そして早速今月、限度額のオーバーが確定するので障害福祉サービスも使います。月何時間までなら、障害福祉サービスのほうの枠を使っていいとなったので、身体介護でヘルパーさんに入ってもらいます。

遠距離介護の日程は、基本は母の通院スケジュールと講演会の日程で決めます。講演はだいぶ前に決まるので、そこから通院、あとはあまり間隔を空けすぎない、大型連休は混むので避けるなどの要素を加えて決めるのですが、しばらくは限度額オーバーにおびえなくてよさそうです。

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今日もしれっと、しれっと。


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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか