認知症の母のひとり歩き(徘徊)を防止するドアロックを購入

以前、こんな記事を書きました。

認知症の母が生乾きの洗濯物を取り込んで畳んでしまい、衣類やタオルから悪臭がする話と、腐ったウッドデッキの上を歩いて、布団を取り込んでしまった話です。

母が外へ出ようとする場所は、寝室と居間。居間は新しいサッシなので、鍵のところにレバーロックがあります。そこをロックしておけば、母は鍵を外せないので安心です。

寝室は昭和40年代のサッシで、そんなロックはついていません。そこで前回は、サッシ引き戸用の補助錠を試したところ、わたしが引き戸を勢いよく開けたせいか、取り付けから3時間で壊してしまいました。

新しいサッシ補助錠を購入

それで次の候補をブックマークしておいたわけですが、ブログコメントで某警備会社のグッズは堅牢とご紹介して頂きました。しかし残念ながら、うちのサッシの隙間には合わない模様。

でもブックマークしておいた補助錠と、紹介ページにあった警備会社の別の補助錠の形が似ていて、一般的な補助錠と理解。結局ブックマークのほうを購入しました、価格は364円です。

ノムラテックのウィンドロックゼロ

補助錠をサッシに取り付け

昭和40年代の汚いサッシの写真、ご容赦ください。取り付け後はこんな感じです。黒いダイヤルを回しながら、サッシとレールを挟んで抑える構造です。

それで最後にダイヤル部分を取ると、

これでダイヤルがないので外せず、補助錠でサッシが動かなくなります。

補助錠でサッシをロックして買い物へ

洗濯日和の午後、わたしは近所のスーパーへ買い物に行きました。

いつもは買い物へ行く前に、母の見えないところに洗濯物を移動しなければなりませんでした。乾いていなくても取り込むので。あと失禁で布団を干す場合も、必ず片づけておかないと母が腐ったウッドデッキを歩いてしまい、はまって動けなくなるかもしれません。

買い物を終えて帰ってきたら、母がどうやら寝室に入って洗濯物を取り込もうとした形跡はありました。見守りカメラにもしっかり映っていましたが、やはりサッシにロックがかかって諦めたようです。

今回はうまくいったので、しばらくはこの方法で運用してみます。認知症も重度まで進行したので、貼り紙も口頭注意も意味がありません。真夏や真冬にウッドデッキにはまって動けなくなった母を想像すると、ゾッとします。冷蔵庫といい、いろいろロックが増えていきますね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか