認知症介護の講演会終わりに起きた悲劇

9月30日(金)に宮崎県川南町で、認知症介護の講演会がありました。

5月にお話を頂き、ここまでの準備や演出も含めてとても心温まる開催でした。書籍の販売も行ったのですが、購入した皆さまからわたしの介護への応援、そして講演会に参加できてよかったと言って頂けて、わたしも満足して帰宅の途についたのですが……。

とても見やすい認知症のパネルでした

特急電車の中で荷物の整理をした

主催者の方に車で最寄り駅まで送ってもらい、特急で宮崎空港まで30分くらいでしょうか?

キャリーバックを持って特急に乗り込み、荷物の整理を始めました。講演会場で雑に詰めてしまったので、きれいに整理して時計を見たら25分くらい経ってました。そろそろ到着する頃と思って社内液晶の表示駅名を見たら、次は南延岡と書いてありました。

悔しいから記念撮影

宮崎空港って、その次だったかな? でもなんかおかしい気が。走ってデッキにあった時刻表を見て愕然、やっちまった! 逆方向の特急に乗ってしまったようです。一旦落ち着け、冷静になれ!

こうなったら次の駅で降りて、すぐ戻れば飛行機の便に間に合うかもしれない。しかし特急なので、なかなか止まりません。そもそも次の駅で降りて、急いで戻ったら飛行機は間に合うのか? スマホアプリで調べたら、最短で便出発の13分前到着でした。

13分前は、実質アウトか? とにかく次の駅で降りて、駅員さんに聞いて作戦を練るしかない。キャリーバックを担いで、歩道橋を駆け上がって改札口までダッシュしました。

「ここからタクシーを使って、空港まで行くとしたらどれくらいかかりますか?」
「2時間くらいかな~、高速使ったらもうちょっと短くなるけど、それでも特急で戻るのと変わらないよ」
「ちなみにタクシーだといくらかかりますか?」
「2万とか?」

改札に行ったら「誤乗」のハンコ押されました

折り返しの特急が来るまで、30分あります。一か八か、タクシーに乗るか? 次に電話したのは、航空会社ソラシドエアでした。

「もしもし。飛行機出発の13分前に、空港駅に到着しますが、それでも乗れますか?」
「20分前に手荷物は締め切るので、厳しいです」
「この電話でキャンセルを承って、払い戻しをして、それで次の便をお取りできます」
「最終便は空いてまして、料金は44,000円になります」

タクシーで2万かけて戻っても、間に合う保証はありません。渋滞に巻き込まれたら、2万円も損します。ビジネスホテルに1泊したとしても、翌日の飛行機は安くならないでしょう。それにしても飛行機の正規運賃って、高いな。

「は、はい。分かりました。そちらを取ってもらえますか?」

ソラシドスペシャルで格安の便を確保したのに、全部すっ飛んでしまいました。払い戻し料はなんと75%徴収、確か片道1万円くらいの格安でした。2500円しか戻ってこないので、運賃は実質41,500円。当初の運賃の4倍かぁ、もちろん自腹です。

この原稿は折り返しの特急に1時間20分乗ることになったので、しょうがないからパソコンを広げて書いてます。結局、特急も5分遅れで到着したので、早めに便を変えて正解でした。

青島ういろうという、名古屋のういろうとは違うらしいお土産を買うつもりが、到着が遅くなってしまったので結局買いませんでした、いろいろショック。

駅時刻表を見て気づいたまさかの理由

なんで自分は、逆方向の特急に乗ってしまったのか?

改めて乗車した駅の時刻表を見て、まさかの事実に気づきました。その駅は、1時間に2本くらい電車が来るダイヤでした。本数も少ない、ましてや特急はさらに少ないので、来た特急に乗れば、空港に着くと思っていました。

ところがその時間は、同時刻の同じ特急(名称も一緒で号が違う)が上り下りの両方にくるダイヤだったのです。駅員さんが少ないから、効率化のためのダイヤなのでしょうか?

おそらくわたしの乗った特急の数秒後に、本来乗るべき特急が来たのだと思います。ホームが1つだったのも、間違いの原因だったかもしれません。

飛行機の正規運賃で初めて乗りましたが、やっぱり高いですよね。でも講演会自体は良かったので、それですべてよしということで。

音声配信voicyの最新回は、全国の講演会を回っていて思うことです↓

今日もしれっと、しれっと。




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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか