10分で聴ける介護ラジオ放送中!

疲れを知らない?認知症の人の体力がすごいワケ「本山式筋トレ」とは?

認知症 疲れ 知らない

日曜朝の認知症ラジオ番組、ニッポン放送の「ひだまりハウス」。ボディビルダーの本山輝幸氏が開発した「本山式筋トレ」が紹介されたのですが、その中で思わず「あるある!」と言ってしまった話をご紹介します。

母は疲れを知らない?

ここで、認知症ねっとさんの徘徊の原因の記事を引用します。

認知症では疲れるという感じも鈍くなってしまうので、夜通し歩き続けられたりして、かなり遠くまで行ってしまっている人もいます。
引用元:https://info.ninchisho.net/symptom/s50

こういった話よく聞くと思うのですが、本山さんはこのことを、「認知症やMCI(軽度認知障害)の人が特別体力があるわけではなく、痛みや疲れが脳まで届かない」と言ってました。

試しにスクワットをやってみたところ、30回、40回でももが痛いという人が多い中、MCIの方はこちらが止めるまでやり続けることがあったそうです。

母は徘徊しない(手足が不自由でできない)のですが、この話を聞いて意味不明な体力を発揮したことが2度あることを思い出しました。

1.全力で挑んだ握力テスト

かかりつけ医の指示で、訪問リハビリの際に母の握力テストをする機会がありました。シャルコー・マリー・トゥース病の母は、特に握力がなく左手はわずか5kg。その時の母の様子が、今でも忘れられません。

握力計を全力で握る母が、見たことないくらい頑張っているのです・・・いつまでも。作業療法士さんがストップしてくれて終了したのですが、20分後、母は急に倒れてしまい、そのまま寝込んでしまいました。

あわてて病院に電話したのですが、様子を見るということでその時は終わりました。何が起きたかずっと分からなかったのですが、2年半経った今、ラジオを聴いていてこれだ!と思ったのです。疲れや痛みに鈍かったのかもしれません。

2.料理を急に止める

母が外で料理をする機会があったのですが(詳しくは自著:医者は知らない!認知症介護で倒れないための55の心得を参照)、このときもブレーカーをOFFにしたような感じで、料理を止めてしまいました。理由が分からなかったのですが、自分で疲れを意識できなかったのではと思いました。

ちなみに本山氏曰く、痛みや疲れを感じない・感じにくい人は、性別や年齢関係なく5人に1人はいるそうで、認知機能が低下しやすいんだそうです。ここ数年の謎が、一気に解決したのでした。

ス・マ・ヌ テスト

ラジオで本山氏が紹介していた「ス・マ・ヌテスト」もご紹介します。

こちらはテレビ番組で見た方もいると思うのですが、カタカナでス・マ・ヌという文字を、ボールペン・鉛筆・指などで手のひらに書きます。手のひらは背中より範囲が狭くて難しく、MCIの方は正解率が半分以下になるそうです。一般的には6回中5回は正解するらしいのですが、意外と難しいそうです。帰省したら、母に試してみたいと思います。

テスト自体よりも、脳が手のひらに集中して活性化することが大切と言ってました。本山氏の本は下記、認知機能トレーニングは、東京・御茶ノ水のオリーブクリニックお茶の水でやっています。最後にもうひとつ、この記事と関連しないお知らせがあります。

NIKKEI STYLEのインタビュー受けました

日本経済新聞社と「日経ビジネス」などを出版する日経BP社が共同運営しているサイト「NIKKEI STYLE」。その中の人気コーナー「次世代リーダーの転職学」のインタビューを受けました。

日経のようなビジネス系の媒体で掲載されるのは初めてです。本を書くときも「働き方」や「転職」の話を企画段階では結構盛り込むのですが、認知症介護とは関係ないということでいつもボツになります。

よかったら、読んでみてください。


今日もしれっと、しれっと。
【10分で聴ける音声配信】 → 『ちょっと気になる?介護のラジオ』

 


【わたしが書いた最新刊】
近距離、遠距離に関わらず、認知症の親と離れて介護している方や介護が始まるかもしれない方に向けた新ジャンルの介護本です。図表とカラーで分かりやすく仕上げ、本の内容はNHKあさイチなど多くのメディアに取り上げられました。

2件のコメント

お母様は、今は前頭葉症状が目立つ様ですが、レビーでも有ると思います。
レビーの場合、理由はよく分かりませんが、突然固まって動けなくなる(動かなくなる)場合があります。多くは短時間で回復する様です。レビーの家族は、フリーズしたと呼んでいる様です。
あと、一時的に大きな力を出すことも、良くあります。特にせん妄の時に起きやすい印象が、強いです。
人間の筋肉の力は、普段使っている筋力の5倍程度有ると言われて居ます。普段は、筋肉の力を全て使い切ることを、脳が抑制している様です。せん妄や一危機的な状況などの時に、この抑制が解放されて、筋力を全て使える様になる様です。火事場の馬鹿力というのが、この現象に相当します。

小関先生

ありがとうございます。

脳が筋肉を抑制しているけど、それが解放されるという説明、すごく納得です。やはり脳ってすごい役割を果たしているんだなと感じます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(78歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて10年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか