認知症の母に試している低栄養状態になりやすい高齢者への対策とは?

認知症 高齢者 低栄養

わたしが頻繁に盛岡へ帰省している2つの理由は、

  1. 認知症の母は料理がかろうじてできるので、その能力をできるだけキープするため
  2. 低栄養状態を回避するため

です。

1に関しては本にも書いたのですが、息子に料理を作らなければ!という母親の思いを利用して、認知症の進行を食い止めようとしています。2に関してブログやコラムで書いたことがなかったので、今日は取り上げます。

ひとり暮らしの母の貧相な食事

わたしはね、冷蔵庫の残りもので料理するの。一人暮らしだから、材料を揃えて料理するのは非効率でね

いつも訪問看護師さん、理学療法士さん、ヘルパーさんにこう言います。何の不思議もないこの言葉、わたしが翻訳するとこうなります。

くどひろ
料理に必要な材料が分からないから、冷蔵庫の残り物で料理すると言えば体裁が整います。一人暮らしだからという言い訳も同じで、ある材料で料理はできても、自分で必要な材料を考えて料理を作ることはもうできません

だから料理をするとき、わたしは冷蔵庫から材料をピックアップして、それを台所に並べます。でないと、出汁のきいてないラーメンが出来上がることがよくあります。

そんな母の昼食、夕食をスマカメで東京から見ていると、菓子パン(盛岡は福田パン)&コーヒーという日もあります。ヘルパーさんが購入した買い物リストをチェックして、菓子パンやお寿司が増えていると料理をしていないサインです。

最近は、居間の高いところに設置したスマカメを勝手に外すという症状が現れ・・手足が不自由なのに危ないです。3年何もなかったのに、今年からなぜか外してしまうので東京から監視ができません(涙)
 
わたしが帰省すると、朝・昼・晩とまともな食事をするのできちんと栄養は取れます。その際に特に意識している食材があります。

以前のクローズアップ現代の特集「高齢者こそ肉を!」

2013年に放送されたNHKクローズアップ現代の特集が未だに忘れられないのですが、母の栄養で一番意識しているのが「肉」です。

東京都健康長寿医療センター研究所 管理栄養士 成田美紀さん
「まずお肉、毎日食べてほしいんですよ。」

「これを食べたら、コレステロールが上がる。それで肉を敬遠しています。」
「年をとると、肉よりも魚のほうがいいんじゃないのと。」
引用元:http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3429/1.html

プロスキーヤーの三浦雄一郎さんは80代ですが、ステーキを1kg食べるのだとか。福田パンばかり食べないで、母に肉を食わせようということで、わが家で連発しているのが「しゃぶしゃぶ」です。

以前、カレーで肉を食べてもらおうと思ったのですが、ブロックの肉がかみ切れず失敗。焼肉屋のカルビも、入れ歯で肉がかみ切れません。いろいろ考えた結果たどりついたのが、薄い肉の「しゃぶしゃぶ」です。

あらぁ、しゃぶしゃぶなんて贅沢だわ。何年ぶりかしらね
くどひろ
2週間前にも食べたけどね~

毎回この会話をきっちりやるのですが、それでも母は「ひさしぶり」「贅沢」というスイッチが認知症のおかげで入ってくれるので、毎回かなりの量を食べます。

ただ、目を離すと豆腐や野菜ばかり食べるので、わたしがしゃぶしゃぶして、肉をたれにどんどん放り込みます。鍋奉行化したわたしは食べた気がしないのですが、それでも肉は食べてくれます。

なぜか認知症になってから、鶏肉を食べなくなりました。でも焼き鳥なら食べるという意味不明なこだわりがあるので、たまに焼き鳥を買うこともあります。

ひとりで生活している時の栄養対策はないかな・・・と思い、来週からこちらを始めてみることにしました。

来週から食べてもらうのは「エネプリン」

わたしの2冊目の本「認知症介護で倒れないための55の心得」で、日清オイリオさんに取材した話を書きました。その取材の時に出てきたのが、この「エネプリン」です。ある介護施設でエネプリンを食べていた方は認知症の症状が改善されたそうで、調子に乗って止めたら元に戻ったという話でした。

エネプリンはデザートですが、わずか40gなのに110kcalもあります。ココナッツオイルにも含まれる中鎖脂肪酸も6g入ってます。エネルギー補給食品なので、冷蔵庫に入れておけば母は勝手に食べるだろうと予測しています。認知症と低栄養の両方を、エネプリンで対策します。

舌でつぶせる柔らかさですし、常温保存もOK。食が細くなったり、かむ力、飲み込みが弱くなった人向けの栄養を補う商品です。味は7種類(いちご味、かぼちゃ味、マンゴー味、りんご味、みかん味、パイン味、ぶどう味)あります。日清オイリオ公式サイトだと「お味見セット」があるので、7種類を試すことができます。母のお気に入りの味を探すつもりです。

母の認知症の進行が早まっているので、いろんな健康食品やサプリメントも並行して今試しています。「リコード法」で学んだ多面的なアプローチが、わたしの旬です。お薬、フェルガード、そして健康食品・・・悪あがきを加速します!

今日もしれっと、しれっと。

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6 件のコメント

  • 私の母も栄養状態が悪いと言われたことがあったので、とても参考になりました。
    ありがとうございます!

  • 元気な長寿の方が多いという村で毎日肉を食す習慣のあるというテレビで見ました。ステーキとかのボリューム並みに。私も今から実践中ですwwそういうこととか、
    親を通して自分が年を取っていくうえでさまざまなことを学べてることに感謝です。親は年の取り方を親から学ばなかったから(完全にほかの兄弟任せ、おむつ交換どころか車いすさえ押したことない。)大変でさらに介護する者の苦労がわからないことが残念ですがww

  • だんご46歳さま

    お年寄りは肉を避けることが健康だと思ってますよね。わたしも昔ほどカルビばかり食べなくなっているので、きっと歳をとるとはこういうことで、70代にもなるともっと肉の脂身とかきついんだろうなと思います。肉を食べないで低栄養・・・だいぶ前のクロ現でしたが、今でも忘れられません。

  • エネプリンはかぼちゃが、すごーくおいしいので私もたまに食べてます。母も一番は、かぼちゃが好きみたいです。

  • 黒澤さま

    かぼちゃですか、なるほど。うちの母はフタが開けづらいので、なかなか減らないだろうな・・・と思って先ほど冷蔵庫みたら、かなり減ってました。どうやらお気に入りのようで、よかったです。

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    ABOUTこのブログを書いている人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:がんばりすぎずにしれっと認知症介護 (新日本出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか