認知症の人の便失禁14の対処法

お風呂の排水溝

その日は朝7時に母と朝食をとり、わたしは眠かったので2階の部屋で二度寝。

起きたら朝9時で、慌てて1階に降りると、母が歩いていました。なぜか外用の靴を履いて。

くどひろ
え、なに、靴履いてどうした?

今日、デイサービスに行く日かと思って

くどひろ
ん?カレンダー見て!今日はデイの日じゃないでしょ?

話の内容がおかしいので、いつもの取り繕いと判断。

なぜ靴を履いているのか分からなかったのですが、鼻をつくイヤな臭いがしたので、そのままトイレにダッシュ。予想したとおり、絶対に付着しないであろう便器の外側に便がついておりました。

次にお風呂場に行くと、もっと強烈な臭いが。風呂のドア、壁にも便。いつもチェックしている排水溝のフタを持ちあげたら、過去最高の量の便が。便パッドの記事を書いたばかりなのに、この量はパッドではどうにもなりません。

認知症の弄便ではなく便失禁

母は認知症なので、ここまで読むと弄便(ろうべん:認知症の人が便を触ったり、壁につけたりする行為)が始まったと思われるかもしれませんが、わたしはそうは思いませんでした。

亡くなった認知症の祖母は、明らかに弄便がありました。オムツの中の便に違和感があり、それを何とかしようと便を触って、病院の壁につけたり家の畳の上で広げることがありました。

便に触れないよう、特殊ボタン付(自分では外せない)つなぎパジャマで対抗したものの、全く意味なくパジャマが便だらけになりました。

母は便が汚いと理解しています。おそらく手足が不自由なので、トイレにたどり着かないとか、そもそも老化で肛門が緩くなっている「便失禁」だと思われます。

ただ便失禁でも、母は認知症です。自分で便の処理を完全に終わらせることができず、途中まで処理をして放置します。中途半端に洗った下着がお風呂場に落ちているし、壁の便もなんとなくしか拭いていません。なので、全部わたしにバレてしまい、わたしが掃除をします。

母は壁や物伝いで家の中を歩くので、手に便がついてしまうと、そのまま他のところにもついてしまうようです。だから認知症の弄便ではないと、考えてます。

便失禁の専門的治療法

医学的な対策方法を、NHKのサイトから引用します。

便失禁の原因になる病気が確認できない場合は、食事・生活・排便習慣指導と、薬による治療を行います。 まず、食物繊維をとることで便の状態をよくする、アルコールやカフェインなど下痢の原因となる飲み物を控える、外出前や就寝前などに排便しておくなど、日ごろの生活を改善していきます。薬では、ポリカルボフィルカルシウムという高分子ポリマーを含む薬には、腸の中で水分を吸って膨らみ、下痢を防いだり、便を固形化したりする働きがあります。またロペラミド塩酸塩は下痢止めの薬です。

引用元:便失禁の対策(NHK)https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_643.html

2週間後のものわすれ外来の際に、かかりつけ医にこの件を相談してみます。うちは便秘でもないし、下痢はたまにあります。便秘や下痢の薬は飲んでいないので、おそらく肛門括約筋が衰え、便が自然と出てしまうのではないかと思っています。

便失禁9つの対処法

  1. 独居で完全には対処できないので、帰省したら必ず掃除をする
  2. 固形の便はビニールの手袋をしながら、トイレットペーパー等で取る。基本はトイレに流すが、驚異の防臭袋BOSに入れると臭いがしないので、そちらと紙を使って廃棄することも
  3. 排水溝も同じ手順だが、メッシュのところに詰まったものは、使用済みの歯ブラシ等で磨き、お風呂用洗剤でキレイにする
  4. 壁や洗い場に関しては、花王のリセッシュ・消臭ストロングスプレーを使って、除菌&臭いを消す。あるいは、花王のトイレクイックル・消臭ストロングで拭く。
  5. 衣服や下着は、花王の消臭ストロングアタックジェルで洗面器などを使って手洗い。きれいになったところで洗濯機で洗濯。洗濯が終わったら、洗濯槽も掃除。
  6. トイレに流せるおしり拭きをトイレに設置。トイレのドアに張り紙をして、まずはトイレで下処理をして!と促す
  7. 新しいパンツを大量に補充(確か、なとみさんがそうしていた)
  8. 外出前、就寝前の食事のコントロールと排便の声かけ
  9. いずれオムツに移行するのだから、一時的なものとやり過ごす

実際に購入した、便失禁グッズ一覧です。元々、花王の消臭ストロングシリーズは、便臭に強いのでお世話になっておりましたが、もうすぐシリーズコンプリートな勢いです。

これからやるかもしれない便失禁5つの対処法

  1. 排便予測のDfreeを使う。でも、同居じゃないので、あまり意味はない。
  2. 理学療法士さんに相談して、訪問リハビリのときに肛門括約筋のトレーニングを加える
  3. 排水溝のフタを外しておけば、排水溝の掃除も自分でするかも
  4. スマカメの録画機能で、詳しい状況を把握する
  5. 医師によるお薬の処方

これで解決!というよりかは、場当たり対処法ばかりです。排水溝のところでいろいろキャッチするシールも、ホームセンターにあったので検討しようと思ってます。

育児ママのブログで、赤ちゃんがお風呂でうんちしたときの対策をいくつか読んでみたのですが、これ!と言ったものがなく・・・。介護のほうも読んでみたのですが、フワッと回答が多くて参考になりませんでした。

赤ちゃんはいずれお風呂でうんちすることはなくなるという明るい未来がある一方で、母はいずれオムツに移行する(←こっちは暗いかも)のだから、数年しれっと対応すればいいかなと考えてます。もう慣れてしまったので、あとは回数を減らして、掃除時間の短縮を目指します。介護職の方にもヒアリングしつつ、こういう時は家族のほうがいいかな。

今回は掃除や洗濯、洗濯槽の掃除、すべて終わるのに4時間近くかかったのですが、それには別の理由が。1回目の掃除が終わったあと、乾いた洗濯物に目をやると、見慣れないものがついていまして。

まさか・・と思いながら、臭いを嗅いでみると・・・中途半端に洗濯したものを干し、残った状態で乾いてしまったようです。そんなことがあるのか!と。なので手洗いから始めて洗濯をしたら、余計に1時間かかってしまいました。

最近、便の記事ばっかりだな・・・いろいろ書きながら、解決の道を探ります。便利グッズも、さらに探しております!

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」、NHK「あさイチ」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか