2023年5月にこんな記事を書きました。
お隣の家が取り壊され、空き地になった母は、何十年も見てきた景色と違うからなのか、何度も何度も勝手口のドアを開けて確認をするようになりました。勝手口は地面から20cmの高さがあって、母が転落や骨折をする恐れがあります。ここまで何度もドアを開けると思っていなかったし、認知症も進行したので落下防止のための手すりをつけました。
ついに新築工事が始まる
あれから1年5か月ほど経って、空き地に新しい家が建つことが決まりました。工事が始まると、様子を見たくなるのはわたしも同じです。母はこれから何度も工事の様子を確認するために勝手口のドアを開けるでしょう。
解体の時に問題になったのが、わが家の私道に業者が勝手に車を止めるので、デイサービスの送迎やヘルパーさん、訪問看護師さんが何度か通れなくなってしまいました。車を止めないようお願いして、最後のほうはちゃんと守ってくれました。
今回の新築の工事の際も、数回同じことがあったので建設会社に連絡をして止めてもらいました。また設計に入る前にも、わが家の私道だからそこを通るような設計にはしないで欲しいとお願いをして、それも受け入れてもらったのです。
遠距離介護をしながら、実はこういう交渉もやっておりました。認知症の母では対応できないので、離れて暮らす息子が窓口になっています。
新築工事が終わって、新しい環境に慣れてくれたら、手すりは返却しようと思っています。でも幼少期から9回の引っ越しを経験して、ご近所が気になって仕方がない母は、家が建ってからも何度となく確認するでしょうね。
今日もしれっと、しれっと。
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