たくさんの認知症介護家族を救ってきた無料電話相談『認知症110番』が休止のピンチ!

このブログや自分の本でご紹介してきた、無料電話相談の『認知症110番』。

認知症110番
実際に認知症介護で悩み、電話相談した方は、わたしの読者の方の中にたくさんいらっしゃると思います。そんな『認知症110番』が、新型コロナウイルスの影響で休止の窮地に陥っています。

景気の長期低迷により、協賛していただける企業は2015年以降ゼロとなりました。低金利によって資金運用で費用を賄うこともできず、現在は年間1,500万円近い赤字に陥っています。そこに新型コロナウイルスの感染拡大が重なり、営利企業から協賛金を受け取ることがさらに難しくなってしまいました。

引用元:https://readyfor.jp/projects/ninchishou110

21年度は日本財団の支援により、なんとかやっていけたのこと。しかし……。

私どももありとあらゆる経費をギリギリまで削り、浮いた費用を電話相談につぎ込んで参りましたが、そろそろ限界を迎えつつあります。22年度以降の資金調達のメドは立っておらず、このままでは来年度半ばにも資金ショートをおこし、数年先には電話相談を閉鎖せざるを得ない状況に追い込まれています。

引用元:https://readyfor.jp/projects/ninchishou110

認知症介護が始まるか始まったかぐらいの初期の頃、わたしは電話で何度も相談に乗ってもらい、本当に助けて頂きました。地域包括支援センターよりも、なぜか『認知症110番』に連絡したのはアドバイスが的確で、あの頃のわたしに刺さったからです。

わたしの2作目の本『医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得』(廣済堂出版)では、認知症110番に電話取材をして、認知症介護で困っている人の答えをどう導き出すかについて、教えてもらいました。本の中で読者に伝えたかった、大切なメッセージの一つだったと思っています。

クラウドファンディングのお知らせ

『認知症110番』を運営している公益財団法人認知症予防財団がこの窮地を乗り切ろうと、大手クラウドファンディングサイトREADY FORで、現在寄付を募ってます。まさか新型コロナウイルスの影響が、認知症の電話相談にまで影響しているとは思いませんでした。

わたしも微力ながら寄付しました。受け取るギフトは、ドキュメンタリー映画『毎日がアルツハイマー』シリーズの関口佑加監督のリモート講演「10年に亘る母の認知症介護から見えてきたもの」で、2022年に参加しようと思ってます。

目標金額は750万円。わたしが寄付した時点では、140万円くらいで到達率は2割にも達していません。もしわたしと同じように、電話相談でお世話になった!人生救われた!という方がいらっしゃいましたら、支援のご協力をお願いできればと思います。

そしてこの先も、認知症介護で困る人の救いとなる貴重な無料電話相談だと思うので、ぜひぜひ存続して欲しいと願っています。1990年の設立から30年以上続けてきたわけですから、なんとか頑張って欲しい!

支援の締切は2022年1月14日(金)23時、寄付金は所得税・法人税の控除対象となります。下記リンクが、クラウドファンディングの支援募集のサイトです↓

音声配信voicyの最新回は、遠距離介護10周年記念のフリートーク回です。

今日もしれっと、しれっと。




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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか