恐怖のタオルの記事を書いて、もう2年半も経つのか!
認知症の母が、台所にある食器拭き、台拭き、手拭きの使い分けができない話を書きました。2年半の間に母の認知症はさらに進行し、前の記事の時よりも状況は悪化。最近は母の行動を制限する記事ばかりですが、在宅で粘ってもがき続けている必死な介護者として見守って、そして面白く読んで頂けるとわたしも救われます。今回の工夫とは?
恐怖のタオルの意味を再確認
改めて、恐怖のタオルの意味を再確認します。母が食器拭きで、台所を拭くのはまだいいです。台拭きで床を拭くのも許しましょう。だけどこの逆の使い方をしたら、ギャー!ってなります。
例えば、台拭き→床拭き→食器拭きと使い回したり、台拭き→顔拭きと使ったりすると、母を止めなくてはなりません。しかし、わたしが一緒に居ても100%は止められませんし、ましてやひとりの時はやりたい放題です。
生命に関わらないとはいえ、さすがに衛生上よろしくありません。汚い台拭きで顔を拭いている姿を見かけたら、反射的に止めてしまいます。認知症の母の世界では「何で急に止めるの? 間違えてないのに」と思っているはずなので、ゆっくり注意する必要がありますが、何度やっても反射的に「ダメ!」ってやっちゃいますね。
2年半前と比べて回数も増えたし、わたしが口頭や貼り紙で注意したところですぐ忘れてしまうので、根本的に解決しないといけないステージになってしまいました。
さて、どうしよう?
困ったときはいつも、ホームセンターやダイソーの売場をぐるぐると回って、自分のひらめきを待ちます。さすがに1日ではアイデアが降臨せず、何か月も売場を歩き続けていたところ、神が舞い下りました。ダイソーで偶然見つけた商品が、この2つ。
お分かりですね。
カラビナを扉の取っ手につけ、ひものついたハンドタオルを設置すれば、母は手拭きは手拭きとして使ってくれるはずです。実際に取り付けた写真が、こちら。合計220円の工夫です。
早速妹にLINEで写真を送ると、それいいね!となりました。母はカラビナを外せないので、ハンドタオルをきちんとハンドタオルとして使ってくれるようになったのです。
よかった!って思うじゃないですか? この方法、ひとつ問題がありました。キッズ用のハンドタオルの吸水性が、よろしくないのです。ひも付きのハンドタオルがキッズ用しか売ってなくて、しかも水をはじく感じがあります。
水を吸ったとしても、今度は回数に耐えられません。数回水を吸うと、すぐタオルを交換しないといけないのです。母は意味もなく何度も手を洗うため、機能面はクリアできても吸水性でアウトになりました。
それで妹に相談したところ、こんな工夫をしてくれました。いらなくなったハンドタオルにヒモをつけたのです。これで吸水性の問題もクリアされました。
問題は解決して、ハンドタオルで床を拭いて、顔を拭く地獄のパターンだけは回避されましたし、汚れたハンドタオルで食器を拭くこともなくなりました。
ただ、カラビナが動く範囲でハンドタオルを使って台所を拭く日はあります。それでも母が床や顔を拭かないだけ、よしとしましょう。
もう1つ新たな問題が発生したので、こちらの解決策は次回ご紹介します。
音声配信voicyの最新回は、わたしの認知症介護エピソードを聴いて、神妙な面持ちになる人の話です↓
今日もしれっと、しれっと。
【2024年講演会予定】
11/4(月祝)岩手県紫波町 → 講演の詳細はこちら
フェイスタオルの長辺の真ん中に紐を付けても良いかもですね。
そしたら吸水量が増えて、お母様が100回手を拭いても大丈夫…かも!
マザーさま
記事1番下の写真をさらに進化させると解釈しました。真ん中だと確かにいいかもです。